韓国大学生進歩連合の一部メンバーは、今年8月に「太永浩・朴相学(パク・サンハク)逮捕決死隊監獄行き」という団体を作り、太永浩氏を批判する宣伝活動をしていた。朴相学氏は北朝鮮人権活動家だ。この団体は露骨にも「太永浩と朴相学が嫌になるほど脅すこと」を活動目標の1つとして掲げている。太永浩氏が7日、この団体のせいで講演できなかったという書き込みをフェイスブックに掲載すると、同団体は「そうだそうです^^」というコメントをアップした。
太永浩氏は先月の国会討論会でこの団体に言及し、「彼らを取り締まる現行法はなく、何の対策も取れないままだ。北朝鮮によるテロの対象になっている人々に対し、韓国国内でさらなるテロへの脅威や身辺の懸念が大きくなっている場合に刑事犯罪を扱う特別条項が必要だ」と述べた。この団体が特定の人物を狙って公の場で逮捕を口にしたり、不安をあおったりしているのに、警察がこれを放置するのは職務放棄だとの指摘もある。保守系野党・自由韓国党の尹永碩(ユン・ヨンソク)首席報道官は「他人の基本権を侵害しない範囲で個人の自由が許されているというのが民主主義の大原則だ。政府が強力かつ積極的に対処し、民主主義の価値と品格を壊す行為を厳しく断つよう要求する」と語った。