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【営業詐欺】講談社、集英社、小学館、光文社。騙された大手出版社。 ベンチャー業界のショーンK、ベルの虚像【MERY】

 悪質なステルスマーケティング行為を行っている株式会社ベル(以下、ベル)が「講談社」や「集英社」との事業提携や取引実績を詐称し、営業活動を行っている事が判明しました。
 本紙はベルの媒体資料を入手。運用メディア媒体一覧の中には運用実績のない講談社「vivi」や集英社の「non-no」等の雑誌ロゴを掲載。こちらの媒体資料を使い、大手化粧品メーカーや消費財メーカー初め複数企業に営業を行っていました。。

 「提携詐称」は出版社のみならず、事業会社やインフルエンサー、芸能事務所にも及んでいました。
媒体資料には国内最大手インターネットポータル会社「ヤフージャパン」と「パートナーシップ」を提携していると記述されておりました。また、ベルの羽根田社長がuuum所属の「廣田あいか」(通称:あいあい)、女性モデルの「吉木千紗都」を自社所属タレントとして営業活動を行っていたという証言も出ています。
 関係者に事実確認したところ、「廣田あいか」や「吉木千紗都」がベルと取引関係にはありました。が、しかし、タレントとしてベルに所属した実績はなく、ヤフージャパンとのパートナーシップも事実ではないという事が分かりました。

 そして、極めつけは、ベルが過去に配信したプレスリリースの中にも虚偽とも取れる内容が多分に盛り込まれていました。
プレスリリースでは現在も女性誌10誌と協業しているようにも捉えらえる書き方をしているが、10雑誌の中にはすでに取引停止に至った、角川春樹事務所のpopteen、ぶんか社 Ranzuki、祥伝社 Zipperが含まれていました。
 エムオンエンターテイメントのandGIRL、主婦の友社のscawaii、ray、mina、giselle(ウェブ名:Tokyo Cawaii Media)は媒体資料から削除されており、また、出版関係者に話しを伺ってみた「Tokyo Cawaii Media、andGIRLはすでに取引解除になっている可能性が高い」という証言もありました。ベルのウェブメディアの受託事業開始2年でほとんどの企業と契約停止になっていることが判明。プレスリリースに掲載されている内容と実情の違いが浮き彫りになりました。

 ベンチャー企業が、営業、ブランディング、資金調達のために実績を「盛る」ことは往々にしてあります。しかし、今回、ベルへの強い不信感を持った理由として、実績の提示の仕方が「盛る」レベルに留まっておらず、取引実績のない企業を営業資料やコーポレートサイトに掲載するなど「詐称」と言ってもいいレベルだったからです。また、取引実績のみならず、媒体資料に表記されているPV数などのデータも日本ABC協会で公開されている数値と比較を行っとところ数倍の開きがあることが分かりました。

 私はベルについて強い違和感を感じた為、出版関係者に話しを伺ってみました。
「インターネットメディアやインスタグラムの成長により、雑誌中心の出版社の販売部数が低下しており、業界としての正念場に立たされています。ベルはデジタルビジネス化が進んでいない出版社に対して、MERY仕込みの記事・動画制作のコンテンツノウハウ、メディアグロース、CMSの開発、デジタル営業をワンストップで提供するといって営業をかけてきました。また初期費用も低く、ランニングコストも広告売上のレベニューシェアを前提に組まれている為、導入ハードルが低く導入に至りました。
 しかし、導入後に大きな問題が発生しました。ベルにはMERY仕込みのコンテンツ制作やグロースノウハウがなくメディアが全く成長しませんでした。後日、分かったのがMERYで正社員として勤務経験があるのが代表の羽根田氏のみで、羽根田氏自身もコンテンツ制作に携わっていませんでした。コンテンツ制作能力が大変低い状況でした。彼の営業トークはすべて嘘ばかり。結果、ウェブメディアは全く伸びず、売上もたたずで提携メリットがありませんでした。」

 出版関係者は続けて
 「ベルのプレスリリースをみました。「出版社との協業」と「出版社クオリティのコンテンツ制作能力」ときじゅつされていたことについて嘘ばかりを並び立てていて呆れました。
 MERYは週刊誌の情報を無断転載した、「コンテンツ泥棒」でした。しかし、私たちに出来なかった、熱狂的なデジタルコミュニティを作り上げた事についてリスペクトしています。が、ベルは出版社のブランドに寄生した「ブランド泥棒」です。彼らの行動からはコンテンツに対するリスペクトを感じません。」

 本紙はベルの調査を継続します。新たな情報が分かり次第、続報をお届けします。

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