2018年10月13日(土)

茨城県、衛生管理PR 「楽しくイベントを」 餅つき、禁止していません

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年末年始に増える餅つきのイベントでノロウイルスなどの感染症による食中毒が広がらないよう、茨城県が注意を呼び掛けている。「餅つきは禁止なのか」と苦情が出ることもあるという保健所の細かい指導に対し、県は「禁止はしていない」と否定した上で「食中毒が発生すればせっかくのイベントも台無しになる。責任を持って衛生に留意し、楽しい餅つきに」と衛生管理の徹底を促す。

県は13日、常陸太田市で開かれる食のイベント「茨城を食べよう収穫祭」(県など主催)の中で、餅つきを実演しながら衛生的な取り扱い方法をPRする予定だ。

県生活衛生課によると、餅つきは複数の人が餅を扱うことから、食中毒や異物混入が起こりやすい。餅は日本の伝統食で縁起物でもあり、祭事やイベントの目玉となることも多い。餅による食中毒自体はそれほど多くないが、来場者に餅を幅広く配るため、いったん発生すると患者が数十人規模と大勢になる傾向がある。

2011年以降、餅つきによる食中毒は全国で13件発生(今年3月現在)。原因はいずれもノロウイルスだった。県内でも16年2月に幼稚園で発生し、患者や調理従事者からウイルスが検出された。事前に体調不良者はおらず手洗いも行っていたものの、餅を丸める調理の際などに素手で作業していた。

衛生管理の留意事項として同課は、食品を扱う人に下痢や腹痛、嘔吐(おうと)などを訴える体調不良者がいないか▽用具をしっかり洗浄、熱湯で消毒▽手洗い場所の確保▽ビニール手袋の使用-などを挙げる。

イベントでの飲食物提供時、県は開設の届け出と検便などを主催者に呼び掛けている。法律に基づく義務ではないが、届け出により保健所から注意事項を伝えることができるほか、食中毒が発生した際の対応がより迅速になるメリットがある。(黒崎哲夫)

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