【首都スポ】[大学サッカー]早大、1部復帰 即リーグ制覇 相馬同点弾、主将・岡田が決勝ゴール2018年11月11日 紙面から
◇関東大学リーグ1部第20節 早大2-1東京国際大早大、1部昇格即優勝だ!! 第92回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は10日、各地で第20節第1日の1・2部各4試合を行い、1部では早大が2-1で東京国際大に逆転勝ちし、2015年以来3年ぶり、史上最多を更新する27度目の優勝を果たした。早大は0-1の前半に来季のJ1名古屋入りが内定しているMF相馬勇紀(4年・三菱養和SCユース)が同点ゴール、同じくJ2町田入り内定のMF岡田優希(同・川崎U-18)が決勝ゴールを挙げた。東京国際大は来季の2部降格が決まった。昨季優勝の筑波大は流通経大との茨城ダービーを2-2で引き分け、連覇を逃した。第20節の残り試合は11日に行われる。 優勝の歓喜は突然訪れた。2-1で逃げ切り、白星の余韻に浸っていた首位早大。すると、2位筑波大が試合終了間際に追いつかれて勝ち点を落としたとの知らせが舞い込んだ。筑波大が勝っていれば、3年ぶりのリーグ制覇はお預けになるところだったが、思わぬ形で栄冠が転がってきた。 主将MF岡田が雄たけびを上げ、選手たちは抱き合った。マン・オブ・ザ・マッチのインタビュー中で、仲間から離れた場所にいたMF相馬は、その場で泣き崩れた。 チームをけん引してきた岡田と相馬のダブルエースはこの日も勝利の立役者になった。前半7分に先制されたものの、同35分に相馬が右足で同点ゴール。同42分には岡田が鮮やかな左足ダイレクト弾で決勝点を奪った。
V決定後、岡田は「頭が真っ白で、実感がないです」と話した。チームに栄光をもたらしたリーダーは、「進むべき方向を背中で示し続けるキャプテンでありたいと思ってやってきました」と振り返った。 主将の重責から「(リーグ戦開幕当初の)4、5月はピリピリしていました」という。しかし、最終的には「僕が想像していたものよりも素晴らしい姿になりました」とチームの成長を誇った。 相馬は「うれしいですけど、苦しかったです」と打ち明けた。早大のゲームのほか、名古屋の特別指定選手としてJリーグの試合にも出場し、大学生とは思えない存在感を発揮。6日のC大阪戦では自身のJ初得点を記録した。 「でも、名古屋で活躍しても、早稲田に戻ってきたら、活躍できずにちょっとつまずくようなときもありました」 大黒柱にふさわしい働きを常に自らに課し、それができないときにはおのれを責めた。優勝へと導く使命を果たした今、「充実したシーズンになりました。(頑張りが)報われました」と解放感をにじませた。 だが、リーグ制覇はゴールではない。「インカレ(12月の全日本大学選手権)で優勝して終わりたいです」と大学生活最後の大会に思いをはせた相馬。「日本一の景色を見たいです」と岡田も口をそろえた。 (関孝伸)
◆外池監督 就任1年目で奪還「信じられない」早大の外池大亮監督(43)は就任後最初のシーズンで、タイトル奪還に成功した。チームは1部復帰1年目。開幕前は苦戦も予想されたが、前評判を覆した。指揮官は「いまだに、ちょっと信じられません。すごいことをしたなという感じがします」と感慨に浸った。選手たちに強く求めたのは「変化」。変化しよう、変化したいという意識が、選手とチームの成長を促し、いきなりの優勝を成し遂げた。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。
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