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【国際】

第1次世界大戦 終結100年 仏独「因縁の地」で式典

10日、仏北部コンピエーニュで、記念碑に献花するマクロン仏大統領(左から3人目)とメルケル独首相(同2人目)=竹田佳彦撮影

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 【コンピエーニュ(仏北部)=竹田佳彦】第一次世界大戦の終結百年を前に、仏北部「コンピエーニュの森」で十日、仏独の平和式典が開かれた。森は百年前に連合国軍とドイツ軍が休戦協定に調印した因縁の地。かつて対立し、戦後の欧州をけん引した二大国があらためて和解を強調、国際社会に協調の意義を示した。

 式典でフランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相は、森にある博物館内に保管された列車のレプリカ「休戦の客車」を訪問。百年前に協定が結ばれた様子を再現し、車内で記帳した。

 欧州で極右や欧州連合(EU)懐疑勢力が影響力を伸ばす中、マクロン氏は民主主義や人権を基本的価値とするEUの統合強化を呼びかけてきた。「自国中心主義」の台頭で不安定化する国際社会に対し、メルケル氏とともに多国間主義を訴えるのが狙いだ。

 仏大統領府によると、式典は一次大戦の激戦地、仏北部ベルダンで一九八四年、ミッテラン仏大統領(当時)とコール西ドイツ首相(同)が出席した追悼式を踏襲。両国の国歌演奏中、無名兵士の納骨堂前で手を握り合った両首脳の姿が、仏独和解を世界に印象づけた。

 一八年に休戦協定が車内で結ばれた車両は、一次大戦後にフランス国内の博物館に展示された。第二次大戦でフランスに侵攻したドイツはこれを一八年の協定締結時と同じ場所に運び、再び車内で休戦協定に調印。車両はその後、ドイツ国内で保管されたが、大戦末期に破壊された。

 

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