ふしぎのくにのありんすちゃん ~ALINCE IN UNDERGROUND LARGE GRAVE OF NAZARICK~   作:善太夫
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014ありんすちゃんつめをきる

 ありんすちゃんは朝から少し緊張していました。

 

 アインズの命令でこれから守護者や戦闘メイドらとリ・エスティーゼ王国へ行く事になったのです。

 

 ピクニックに行くのではないんです。

 

 戦争に行くんです。

 

 ありんすちゃんは興奮して昨日はよく眠れませんでした。

 

 ナザリック守護者、戦闘メイド、シモベ達、それにありんすちゃん。その他に応援部隊もいるらしいですよ。凄いですね。でも、やっぱりありんすちゃんが主役だと思います。

 

 それは、ありんすちゃんが一番可愛いからです。

 

 一足先に王都で準備していたセバスが出迎えます。

 

「これほどのメンバーが揃うとは……アインズ様に感謝の言葉を申し上げなくては……ん?」

 

 

 デミウルゴス、マーレ、ソリュシャン、エントマ、ありんすちゃん。

 

 順に挨拶するセバスがありんすちゃんに少し驚いたみたいでした。

 

 ありんすちゃんは張り切っています。

 

 デミウルゴスが次々に指示を出します。今回はデミウルゴスが責任者です。いよいよありんすちゃんの番です。張り切っていたありんすちゃんは胸を張って命令を待ちました。

 

「──シャルティア。君は遊軍として遊んでいてくれたまえ」

 

 ありんすちゃんは喜びました。遊ぶのは得意ですから。多分、守護者の誰よりも遊びが得意かもしれません。ありんすちゃんは張り切って遊ぶ事にしました。

 

 ありんすちゃんは塀の上をバランス取って歩いてみたり、あちこちの倉庫を開けて覗いてみたりしました。疲れたら昼寝して、夕方にまた遊びました。

 

 いつの間にか綺麗な炎が王都の一角にあがっていたので、ありんすちゃんは見物しにいきました。たしかゲヘナの火とかいった気がします。

 

 すっかり夜になりました。そのうちありんすちゃんは一人で遊ぶのにだんだん飽きてきてしまいました。

 

 ありんすちゃんはもっと楽しそうな事はないか探してみました。ふと見ると闇夜に目立つ白い鎧を着た少年が向こうを走っています。そうだ、鬼ゴッコをしよう。ありんすちゃんは閃きました。あの白い鎧にペタペタと手形を付けたらきっと楽しいですよ。きっと。

 

 

 

※  ※  ※

 

 

 

 白い鎧を追いかけようとするありんすちゃんはいきなりとうせんぼされて戸惑いました。見たことがない、ワカメみたいな髪の男がびっくりしたような顔をしています。

 

(──シャ、シャルティアだよな? ……いや……シャルティアの子供? いや……妹? ……もしかしたら親戚の子供か? はたまた、他人のそら似……それは無いよな……)

 

 その男、ブレイン・アングラウスは戸惑っていました。遠目でシャルティアだと思った女がよく見たら5歳児位の女の子だったのですから。

 

 ありんすちゃんには記憶がありませんでしたが、ブレインは以前、シャルティアと対戦して泣きながら逃げ出した事があるのでした。

 

「えっと……あの……(ど、どうする? 俺……)」

 

 しどろもどろの状態で戸惑うブレインに対してありんすちゃんが命令しました。

 

「邪魔でんちゅよ。そこからどくでありんちゅ」

 

「……あ……は、はい……」

 

 ブレインは動揺しながらありんすちゃんに道をあけようとしました。と、足がもつれて尻餅をついてしまいました。

 

「それは何でありんちゅか?」

 

 ありんすちゃんが拾い上げたのはブレインのポケットから落ちた爪切りでした。

 

「……つ、爪切り……だが……」

 

 ブレインの頭の中で瞬時にいろんな考えが駆け巡るのでした。

 

(この女の子はやはりシャルティアと関係があって、近くにシャルティアがいるかもしれない。ここはクライムのための時間を稼ぐ為になんとかすべきだろう……しかし、どうしたら……)

 

 ブレインはありんすちゃんに思わず言いました。

 

「……あの……良かったら爪を切りませんか?」

 

 

 

※ありんすちゃんが挿絵を描いてくれました

【挿絵表示】

 








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