ポリプテルス・ビキール・ラプラディ/Polypterus bichir lapradi

西アフリカ一体に分布し、主にナイジェリア、ギニア便で入荷される。
背鰭棘数は13~15本、稀に16本と国内入荷ポリプの中でも最大だったが
基亜種のビキール・ビキールの入荷で、その座から陥落。
ますます地味なポリプになりつつある。
存在も地味目なのだが性格も地味で水槽内でも、あまり泳がず、ジッとしている事が多い。
あまり活発に餌を追う事も少なく待ち伏せて捕食する傾向が強い。
餌喰いも細い傾向にあり、導入直後はしばらく拒食する事も多々ある。

体色は多種多様で環境にも影響されやすく
グレー、茶色、黄色の強い個体、オリーブ色、紺や、黒等、豊富である。
飼育下では好みにもよるがガーネットサンドが
より良い発色をしてくれるように思う。
最大サイズは70cm以上なのだが飼育下では50cmオーバーくらいだろう。
2003年11月、外鰓付きの幼魚がある程度まとまった数が入荷された。
このサイズから餌漬けで育てれば将来的に期待できるだろう。

2003年3月に「アンソルギー?」というインボイス名で入荷された個体がいるが
私的にはギニア産のラプラディで間違いないと思っている。
ナイジェリア産とギニア産とでは顔付き、模様等に違いがみられ、
ギニア産のラプラディは、よりビキールに似ているように思える。
販売名「アンソルギー」の中に混じって、ラプラディの模様とは全く異なり
エンドリケリーのようなバンドの個体も確認されており
よりラプラディに近い個体、よりエンドリケリーに近い個体と存在し
地域異変なのか、個体差なのか、ハイブリッドなのかは不明である。

2004年2月にはインボイス
「ビキール」が入荷される。
サイズも最大で40cm程あり、驚く事に外鰓が痕跡程度に確認された。
顔付きも過去に入荷されたものより若干長めであり
それらしい雰囲気もあったのだが
背鰭、縦列鱗数の違いもあり、やはりラプラディであった。
が、かなりの大型の個体群であるだろう。

アンソルギーで入荷された個体

エンドリのような模様

インボイス「ビキール」のラプラディ 外鰓フサフサの幼魚












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