2回戦2試合と準々決勝1試合が行われ、2回戦でJR東海(愛知)は元中日の中田亮二内野手(31)=亜大=が先制2ランを含む2長打3打点と活躍したものの、東芝(神奈川)に4-6で逆転負け。準優勝した2008年以来となる8強入りを逃した。
中日時代に「ブーちゃん」の愛称で親しまれた中田が、社会人の2大大会で初アーチをかけた。初回の2死一塁。140キロを超える東芝の右腕、岡野の内角直球を右翼ポールにぶつけた。
「課題の内角球。いつ変化球が来るか、というところでうまく対応できた」と自画自賛する先制2ラン。逆転され、3点を追う9回は左中間へ適時二塁打も放ったが、あと2点が届かなかった。
ドラフト3位で入団した中日では5年間で80試合に出場し、本塁打なし。退団後はJR東海に入り、昨年からは主将を務める。「若手には積極的に失敗しようと伝えている」。自身は、相手にプレッシャーをかけるため長打を狙った。その成果を示す一発だった。
今夏の都市対抗大会は8強に残ったが、秋は8強に進めなかった。来季が社会人5年目。「勝てば本塁打もうれしかったでしょうね。上を目指して勝っていけるよう、強くなっていきたい」と先を見据えた。 (吉川学)
▽JR東海・久保恭久監督「相手は投手を代えて抑え、ウチは投手を代えて大量失点。そこが大きな違いだった」