【ロンドン原田公樹】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は7日、各地で1次リーグE-H組の第4節8試合を行い、H組のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)がアウェーでユベントス(イタリア)に2-1で逆転勝ちし、勝ち点7とした。首位ユベントスは初黒星で同9のまま。CSKAモスクワ(ロシア)のFW西村拓真(22)は1-2で敗れたローマ戦でベンチ入りしたが、出番はなかった。
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0-1で迎えた後半41分、マンチェスター・ユナイテッドは途中出場したMFマタの華麗な左足FKで試合を振りだしに戻す。さらに同45分、MFヤングのゴール前へのFKがオウンゴールを誘発し、2-1と劇的な逆転勝利を決めた。
試合終了直後にひともんちゃくがあった。モウリーニョ監督はピッチへ飛び出すと、右手を耳に当てるなどして敵地ファンを挑発、大ブーイングを浴びた。「彼ら(ユベントスファン)は90分間、私を侮辱し続けた。(こちらが一方的に)彼らを侮辱したわけじゃない。小さなこと(仕返し)をやっただけ」と同監督。今季は成績不振で、負ければ自身の去就問題に発展必至の試合。フラストレーションがたまる展開ながら最後に勝利し、思わず感情が表に出た。
殊勲者の一人、マタは「FKは練習していた通り。最後の2度のチャンスで2得点をものにできた。これがサッカーだ」と興奮冷めやらぬ様子で試合を振り返った。