第49回明治神宮野球大会(9日から6日間・神宮)の開会式が8日、東京都渋谷区の明治神宮会館であり、大学、高校の計21校の選手らが出席した。
秋の日本一に向けた視界は良好だ。来年のドラフト上位候補である星稜(石川・北信越地区)の奥川恭伸投手(2年)が27年ぶりの明治神宮大会制覇に向け、静かに闘志を燃やした。
「金沢から東京に乗り込んできて、『いよいよだな』という気持ちになりました」と語る奥川はこの日、明治神宮会館での開会式に参加。「全ての準備はできています」と自信ありげな表情だ。
10月22日の北信越大会決勝・啓新(福井)戦で左手首に打球が直撃。翌日の再試合は投げられず影響が心配された。しかし、診断は打撲で、本人も「大丈夫です」。シート打撃では登板しており「今の状態は悪くない」と自己分析している。
10日の初戦は、中国地区代表の広陵(広島)と対戦する。試合巧者が相手だが、「まずは秋の全国1位が目標。チームのために投げます」と気後れしていない。最速150キロ右腕が神宮で躍動する。