紛争開始から7年が経過し、8年目を迎えるシリア危機。
この危機の影響で800万人以上の子どもたちが人道支援を必要としています。
530万人の子どもが国内外のキャンプなどで過酷な避難生活を余儀なくされるだけでなく、危険な国境地帯をいくつも越えて厳しい環境下での避難生活を余儀なくされています。極限状態におかれた子どもたちは、今すぐ支援が必要です。
日本のみなさまへ 〜 シリアの子どもたちへの支援に感謝のメッセージ
8年目を迎えるシリア危機。子どもたちは取り残され、暴力を目の当たりにし、紛争によって命を脅かされています。2017年もシリア紛争は弱まることなく続き、2018年の1月と2月だけでも、暴力の激化により1,000人の子どもが死傷しています。シリア国内に取り残された人、また、周辺国の避難民キャンプでの生活を余儀なくされている、支援が必要な子どもの数は800万人以上と、2012年当時の50万人から、15倍以上に膨れ上がっています。10,000人近い子どもたちは保護者を伴っておらず、学校に通えない、児童労働や児童婚などの搾取の被害に遭うリスクが高くなります。
子どもたちのこの悲惨な状況は、子どもたち自身の選択でも、子どもたちの力 が及ぶ範囲のことでもありません。子どもたちには、保護が必要です。子どもたちには、守られる権利があるのです。ユニセフは紛争終結のためのより強力な外交努力を通じて、子どもたちに悲劇をもたらすこの巨大な流れの根本原因に取り組むべきであること、そして難民たちの祖国への開発支援と人道支援が必要であると国際社会に対して訴えています。
シリアでは、170万人の子どもたちが学校に通えていません。また、周辺国に避難した53万人の子どもたちが学校に通えずにいます。
また、シリア国内にある学校のおよそ3校に1校は破壊、損壊、避難民の避難所、もしくは軍によって占拠されるなどして、学校として使用出来ない状況です。
シリア国内では、長引く紛争の影響で基本的なサービスの提供が大幅に滞っています。多くの子どもたちが教育、医療サービス、水と衛生などの社会的基盤を十分に享受できていません。シリア国内の医療施設の半分以上は機能しておらず、5歳未満の子どもの定期的な予防接種率は紛争前の2010年の80%以上から、2015年には41%にまで落ち込んでいます。
シリア | 周辺国 | |
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水と衛生 |
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保健・栄養 |
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教育 |
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子どもの保護 |
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その他 |
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ユニセフは、シリア国内とシリアからの避難民を受け入れている周辺国において、人道支援を拡大。感染症を予防するための予防接種、衛生環境を保つための衛生用品の配布、トイレの設置、安全な飲料水の提供などに加え、子どもたちへの心のケアや教育の支援も行っています。
保健・栄養予防接種の実施/ 医薬品の提供/医療チームの派遣 | 水と衛生給水車による緊急用飲料水の提供/ 水質調査・浄水処理 |
教育学校用ストーブの提供/ 仮設学級や補習教室の開設 | 子どもの保護衣類キットや毛布、防水シート、テントなどの配付 |
こうしたユニセフの活動の中で、皆さまから寄せられる募金は、たとえば、次のようなものにも使われています。
※ご寄付の金額は任意です
※1米ドル=109円で計算
※輸送や配布のための費用は含みません。
シリア緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「シリア」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置があります。
また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。