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大和郡山・『金魚電話ボックス裁判』始まる 美術家は商店街側に330万円の損害賠償を求める

11/08 19:44

商店街側は「アイデアにすぎず、著作権保護の対象とならない」と争う姿勢を示しまた。

奈良県大和郡山市の商店街に設置されていた「金魚電話ボックス」の著作権をめぐる裁判が始まり、商店街側は争う姿勢を示しました。

金魚の生産が盛んな街・大和郡山市の商店街の「金魚電話ボックス」。5年前に設置され「金魚の街のシンボル」として人気を集めていました。

しかし、美術家の山本伸樹さんが、「自分の作品と似ていて著作権を侵害している」として今年9月、商店街側に損害賠償330万円などを求める裁判を起こしたのです。

【山本伸樹さん】
「金銭的なことが目的ではありません。目的はあくまで著作権を認めてもらうこと」

商店街側は、今年4月に電話ボックスを撤去しましたが裁判にまで発展したことについて…

【やなぎまち商店街・宮澤秀典理事長】
「できるもんなら(被告には)なりたくはなかったですけど、向こうが訴訟も辞さないという構えであれば、やるしかない」

11月8日、奈良地方裁判所で行われた第一回の口頭弁論で商店街側は、「電話ボックスに金魚を『入れる』という表現はアイデアにすぎず、著作権保護の対象とならない」と争う姿勢を示しました。

一方で山本さんは「著作権を侵害されて苦悩している人は少なくない。すべての芸術家たちにとって共通の問題だ」としています。

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