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【サッカー】

日本協会、ベネズエラ、キルギス戦のメンバー23人を発表

2018年11月8日 紙面から

記者会見で質問に答えるサッカー日本代表の森保監督=東京都文京区で

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 日本サッカー協会は7日、国際親善試合のベネズエラ戦(16日・大分)、キルギス戦(20日・豊田)に臨む日本代表23人を発表した。肺気胸を患ったDF長友佑都(32)=ガラタサライ=らが外れ、DF山中亮輔(25)=横浜M、FW鈴木優磨(22)=鹿島=が初招集された。10月シリーズから21人が固定されたチームはサバイバルから熟成モードに突入。森保一監督(50)は、就任後初の公式大会となる来年1月のアジア・カップ(UAE)を想定した「模擬試験」を宣言した。

 9月に新戦力を試し、10月には競争をあおって、強豪国相手に力量を見極めた。選手の発掘とふるい落としの作業をほぼ終え、24歳の中島、23歳の南野、20歳の堂安ら新世代アタッカーを軸とした屋台骨の構築に成功。森保監督は「チームの戦術浸透をさらに深めていく」と、いよいよアジア・カップ(杯)モードへの転換を表明した。

 南米のベネズエラ、中央アジアのキルギスとの強化マッチに向け、森保監督は「(2試合は)全く違う戦い、別の戦いをしていかないといけない」と指摘。その上で「選手たちはこれまでいいトライをしてくれたと思っているが、今回は対応力が求められる」と力説した。

 就任後初のアジア国との対戦とあって、世界ランク90位のキルギス戦で注視するテーマは「対アジア」だ。

 真っ向勝負は挑んでこない。人数をかけて引いて守り、カウンターを仕掛けるのがアジアの格下国における「対日本」の常とう手段だ。時間はあってもスペースはない。個々の技術と連係をいかにゴール前で結び付けるかが、いつの時代も重要命題になる。指揮官は「これまで通りアグレッシブにプレーしてほしい」と選手に求めつつ、「今回は相手を崩すため、勝っていくためにどういう戦いをしたらいいか学べる。アジア杯に向けたいいシミュレーション」と期待を寄せた。

 一貫したベースは重要とはいえ、同じメンバーで、異なる戦い、多様な戦略を持てなければ「対世界」でも勝ってはいけない。キルギス戦での新たなトライこそが進化、熟成の鍵。その先に、アジアの頂点が見えてくる。 (松岡祐司)

 

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