この手紙は、本文と付録の2部構成になっています。
どうぞご覧ください。
2015年4月6日
すべての長老団へ
「中国大陸での奉仕を希望する方たちのための資料」について
すべての長老団へ宛てられた2012年11月2日付の手紙と共に、「香港支部の区域での奉仕を希望する人のための一般ガイドライン」(2012/10/1)が送られ、このガイドラインに沿って中国で神権的な活動に参加することを希望する奉仕者の推薦が扱われてきました。ここに、「中国大陸での奉仕を希望する方たちのための資料」と題する改訂された指針をお送りいたします。以前の2012年版のガイドラインは確実に破棄してください。
主な調整点は、「移動を決定する前に下見をすることはできますか」という副見出しにある、短い滞在期間の際に現地の会衆の活動への参加を希望する場合の、承認を求める方法です。以前は、旅行や下見の場合であっても、自分の会衆の奉仕委員会を通し、支部に承認を求めていました。また、滞在期間が2週間に満たない場合、通常、現地の会衆の集会への出席や奉仕の取り決めへの参加を手配することはできませんでした。今回の改訂版では、もし家族や友人が中国で奉仕しており、その会衆の活動への参加を希望する場合、地元の支部を通して承認を求める必要はなくなりました。その現地の家族や友人の会衆の長老団を通して直接承認を求めることができます。(資料の11-12節を参照。)とはいえ、中国への3か月以上の移動の場合は、現地に知り合いがいたとしても、通常どおり、日本支部を通して承認を求める必要があります。―資料の3-4節を参照してください。
皆さんが、王国の業を拡大するため、自分を進んで差し出す愛すべき兄弟姉妹たちを温かく援助してくださっていることに心から感謝いたします。この機会にわたしたちからの温かいクリスチャン愛とあいさつをお送りします。
皆さんの兄弟
この手紙の写し:巡回監督
ここまでが本文です。
続いて、付録です。
中国大陸での奉仕を希望する方たちのための資料
1.「ものみの塔」2005年7月1日号21ページは、次のように述べています。「王国伝道者の必要の大きい国や地域に自費で移転した多くのエホバの証人も......王国の音信を全地に宣べ伝える点で重要な役割を果たしています。(詩110:3。ロマ10:18)」わたしたちは、開拓者が中国という必要の大きな区域に移動してくることを特に歓迎しています。
具体的な計画を立てる前に何を行なうべきですか
2.「まず座って費用を計算」しましょう。(ルカ14:28)「ものみの塔」2009年12月15日号4-7ページ「あなたもマケドニアへ渡って行くことができますか」と「わたしたちの王国宣教」2011年8月号「あなたは『マケドニアへ渡って行く』ことができますか」という記事を復習するとよいでしょう。また、移動の計画について長老と話し合い、祈りのうちにエホバの導きを求めてください。
3.移動を希望している日付の2、3か月前に、地元の支部事務所宛てに手紙を書いてください。手紙には移動の計画と次の副見出しに挙げられている内容を含めてください。
4.その手紙を会衆の奉仕委員会に渡してください。奉仕委員会は推薦の手紙を準備し、あなたの手紙と共に地元の支部に送ります。地元の支部はそれらを関係する支部に転送します。移動が承認された場合、移動先の連絡方法が記された返信を受け取ることになります。
5.「会衆の伝道者記録」(S-21)カードを関係する支部に送付するよう指示がなされた場合、会衆の長老団は速やかにそうします。中国の会衆には送らないでください。―伝道者の記録に関しては17節に詳細な指示があります。
支部事務所へ書く手紙には何を含めるべきでしょうか (「わたしたちの王国宣教」2001年7月号4ページを参照。)
▪氏名(漢字とローマ字)
▪年齢とバプテスマの日付
▪既婚か独身か、扶養の必要な子供の有無
▪現在所属する会衆
▪開拓者かどうか、会衆内での奉仕の特権
▪中国語の学習歴、中国語をどのくらい話せるか、中国語会衆または群れでの奉仕の経験の有無
▪到着予定日、滞在予定期間
▪特定の都市または住所への移動を計画しているか(もしそうであれば、住所と会衆名を記載)、あるいはどこか必要の大きな都市での奉仕を希望しているか。もし特定の都市への移動を希望している場合、そこで働く奉仕者を知っているか
▪支部事務所に必要の大きな都市に関する情報を求める場合、考慮すべき特別な点を記してください。(例えば、高温高湿、あるいは寒冷地の気候に耐えられるか、高山地帯で生活することは可能か、他の言語や地方語を話したり、手話を用いたりすることはできるか)
移動前までに中国語はどの程度話せる必要がありますか
7.中国語で聖書研究を司会することはできますか。中国語の集会から益を得られるでしょうか。日常生活の基本的な事柄を自分で行なうことができますか。移動を希望する奉仕者の言語レベルに関して定まった要求はありませんが、もしこれらの事柄を中国語で行なえるなら、新しい会衆にいっそう貢献することができるでしょう。言語能力を向上させるため、ある奉仕者たちは、まず王国の業が制限されていない地域の中国語の区域または会衆で奉仕して、中国へ移動することを選んでいます。
業が制限されている区域での奉仕には心配すべき点がありますか
8.崇拝に関連した活動を公に行なうことはできないため、注意深さが必要です。(マタ10:16)しかし過度に心配する必要はありません。イエスは弟子たちに、迫害があるなら「別の都市に逃げる」ようにと言われました。(マタ10:14,23)問題が生じた場合、ビザが取り消されたり、国外退去させられたりするかもしれません。ですから、仲間の兄弟姉妹に危険が及ばないよう、識別力を働かせ、地元の長老たちの指示に従うことが大切です。
健康面ではどんな点に注意する必要がありますか
9.移動先の気候など、自分の健康に影響を及ぼす要素を考慮してください。また、中国では業が制限されているため、仲間の兄弟たちが行なえる援助にも限りがあります。長期的な疾患のある方や定期的な医療検査が必要な方は、別の区域での奉仕を考慮することができるでしょう。中国にも利用できる医療機関はありますが、外国人の診察費や薬剤費は往々にして高額であり、必要な薬剤がすべて手に入るとはかぎりません。必要な医療保険への加入は個人の責任です。また、その保険が現地でも有効かを調べておく必要があるでしょう。
移動を決定する前に下見することはできますか
10.「わたしたちの王国宣教」2000年9月号4ページは、こう勧めています。「本格的に移動するかどうかを決定する前に、その土地を訪れるのは賢明なことでしょう」。
11.もし家族や友人が中国で奉仕しているなら、彼らを訪ねることができます。しかし、現地の会衆の活動への参加を希望する場合、その会衆で奉仕している家族または友人がまず長老団に問い合わせ、安全面で問題がないかを確認をする必要があります。
12.中国で集会に出席したいものの、現地の奉仕者の連絡先を持っていない場合、あるいは滞在を計画している都市に知り合いがいない場合、2-5節の指示に沿って地元の支部事務所に手紙を書いてください。関係する支部事務所は、あなたが滞在先の会衆の活動に参加することが安全かどうかを判断します。
どんなビザが必要ですか
13.ビザに関する状況は絶えず変化しているため、現在利用可能な種類や取得方法を自分で調べてください。 どんな情報は内密にする必要がありますか
14.聖書は、「識別力があなたを保護するであろう」と述べています。(箴2:11)業が制限されている国々では、非公式で証言が行なわれ、集会も少人数で開かれています。非公式の証言から得られた経験を他の人と分かち合うことには問題はありません。中国に移動することを真剣に考えている伝道者には、中国での生活に関する基本的な情報を伝えることもできるでしょう。(ソーシャル・ネットワークには載せないでください。)ただし、そうする際、伝道者の人数、集会場所、出版物を入手する方法、支部との連絡方法など、霊的活動に関する詳細は知る権利のない人に話すべきではありません。
自分が移動する都市を他の人に知らせてもよいでしょうか
5.はい。ただし、前述のとおり、詳細な事柄は知る権利のない人に話すべきではありせん。
他の奉仕者に中国に移動するよう勧めることはできますか
16.国外から自分のいる区域に移動して来るよう、だれかれ構わずに勧めることはしないでください。むしろ、その奉仕者が上記の指示に従い、地元の支部に手紙を書くよう親切に励ましてください。もしあなたと同じ地域、または会衆で奉仕することを希望するならば、支部への手紙にあなたの名前または会衆番号を含めてください。このようにして、すべてのことが「適正に、また取り決めのもとに」行なわれるようにすることができます。―コリ一14:40。
会衆の奉仕委員会への情報
17.中国は特殊な状況下にあるため、「会衆の伝道者記録」(S-21)カードに関する以下の点に留意してください:
・「会衆の伝道者記録」を送付するよう指示がなされたなら、カードの鮮明なコピーまたはスキャンデータを関係する支部に送ります。満2年分の記録で十分です。(原本は送らないでください。)
・残りの記録は現在の会衆に少なくとも8年間は保管してください。
・「会衆の伝道者記録」は会衆の長老団宛ての紹介の手紙と一緒に、関係する支部に送付してください。
支部からの手紙は以上です。
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