| 最愛のベース「銀」 |
DOOM後期から死の直前まで、諸田が最も愛用していたベース。 90年前後に入手したMOON製のカスタムメイドで、諸田コウモデルとしても販売されていた。 (いまや幻のコレクターズアイテム?) 最も特徴的なのは銀色に光るステンレス・スティール製の指板。 通常指板はローズウッドやメイプルなどの木材が使われ、スチールが使われることはない。 また、リアピックアップはかなりブリッジよりにマウントされている。これはフロントピックアップの音とミックスさせることにより太く、かつ輪郭のはっきりしたリード向きのトーンを出せるように工夫されたもの。 諸田が自分の所有している楽器ひとつひとつに名前を付けていたことはベースマガジンの1995年10月号の特集「THE GALLERY・諸田コウコレクション」に詳しいが、このベースの名前は「銀」または「諸田 銀」(名字まであるのか?) 諸田の葬儀の時に、祭壇の横に飾られ、しずかに諸田を見守っていたのも、このベース「銀」である。 ベースマガジン99年7月号のニュースページのトップで諸田の訃報が伝えられた時の記事のタイトルも「遺された相棒・銀も泣いている」だった。 もう二度とこの「銀」は諸田の胸に抱かれて歌うことはない。 (本ページはベースマガジンの1995年10月号を資料とさせていただきました。尚、このバックナンバーはリットーミュージックのWEB SITEにて購入可能です。) スペックは以下の通り。 |
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