10月4日に報告のあったTN社(約2億円)、KB社(約0.43億円)と合わせると、約5.71憶円となり、キャッシュフローファイナンスの貸付金額10.2憶円のうち約56%が遅延しています。
ファンド名 | 体験型エンターテインメント施設ファンド |
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最終資金需要者 | U社(アナザウェイ株式会社) |
遅延発生日 | 2018年10月31日 |
貸付実行日 | 2017年11月24日~2018年10月1日 |
利回り | 8~12% |
融資総額 | 278,446,361円 |
残高 | 278,446,361円 |
案件数 | 43本 |
ローンID | 313,315,384,412,416,438,444,458,460,488,504,540,544,550,566,674,706,710,712,732,736,746,758,768,770,774,776,872,890,896,898,902,908,922,928,948,962,964,970,1016,1020,1028,1032 |
担保 | 店舗内の什器・備品の買取資金 |
契約 | ・5~10年のリースバック契約(店舗内設備) ・3ヶ月分の賃料を預託 ・自己都合により解約は6ヶ月前に解約予告を行なう |
見通し | U社では、鉄道会社グループをはじめとする各店舗のデベロッパーに、事業者AHが保有する各店舗の設備一式を売却する交渉を進めております。U社から事業者AHが設備一式の売却代金の支払いを受け次第、CFFは事業者AHから資金を回収し、投資家の皆様に分配を行う予定です。 |
ファンド名 | 飲食店の設備賃貸事業向けファンド |
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最終資金需要者 | V社 |
遅延発生日 | 2018年10月31日 |
貸付実行日 | 2017年11月6日~2017年11月20日 |
利回り | 12% |
融資総額 | 49,999,268円 |
残高 | 49,999,268円 |
案件数 | 3本 |
ローンID | 263,269,279 |
担保 | 店舗内の什器・備品の買取資金 |
契約 | ・5年のリースバック契約(店舗内設備) ・3ヶ月分の賃料を預託 |
見通し | V社では、事業者AHが保有する複数店舗の設備一式を売却する交渉を進めております。V社から事業者AHが設備一式の売却代金の支払いを受け次第、CFFは事業者AHから資金を回収し、投資家の皆様に分配を行う予定です。 |
※以降の説明は利回り10%を前提とします。
リースバック契約なので、返済義務はありません。6ヶ月前に解約予告を行い、6ヶ月分の賃料(設備売却額の約5%)を払うのみです。預託している3ヶ月分の賃料は設備売却額の約2.5%に過ぎないので、保全の意味はありません。
キャッシュフローファイナンスおよび投資家の手元に残るのは店舗内設備のみです。
アナザウェイ株式会社とV社に不採算店舗の設備を押し付けられただけです。
ビジネスや投資で実績を上げていない人は「希望的観測」を口に出しがちです。競争の激しい現代において「明確な優位性」などというものは存在しません。極小の勝算を膨大に積み重ね続けることで勝利を勝ち取るのです。
私は「〇〇だから〇〇である」という一見すると論理的な発言よりも、実績を上げている人の「なんとなく上手くいきそう」という発言の方が有益だと考えています。
キャッシュフローファイナンスの案件説明ページには「注意すべきコメント」がたくさんあるため抜粋してみました。以下のコメントを読んで「なるほど」と思ってしまった人は要注意です。
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見通しには「保有する複数店舗の設備一式を売却してから分配する」と書かれています。それがどの程度なのかは分かりませんが、十分な金額で売れるとは思えません。
飲食店の冷蔵庫、美容室のシャンプー台といったものであれば少しは価値がありますが、エンターテインメント施設設備となると余計に厳しいのではないでしょうか。