『相棒 season 17 #4』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド)
- 百田
- 源馬
- カジノ
- 和氣
- お前
- 杉下
- 保安課
- ネタ
- ネタ元
- 柏崎
『相棒 season 17 #4』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)
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相棒 season 17 #4 [解][字]
右京と角田課長が決裂!?さらに亘も…!!
孤立した右京に、組織犯罪対策部の“黒い疑惑”がもたらす運命とは…!?詳細情報
◇番組内容
第4話『バクハン』
組織犯罪対策四課の課長・源馬(中野英雄)の指揮の下、過去最大規模の裏カジノ一斉摘発が行われた。右京(水谷豊)と亘(反町隆史)も駆り出されたが、右京はその際、源馬にある疑惑を抱く。組織犯罪対策五課の角田課長(山西惇)は、源馬をかばい手を引くよう釘を刺すが…。さらに、裏では特命係の廃止をもくろむ副総監の衣笠(杉本哲太)も暗躍して…!?
◇出演者
水谷豊、反町隆史
鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、浅利陽介、神保悟志、小野了、片桐竜次
杉本哲太
【ゲスト】中野英雄、長谷川公彦、水石亜飛夢、崎本大海
◇スタッフ
【脚本】真野勝成
【監督】橋本一
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
最新情報はツイッターでも!
【ツイッター】https://twitter.com/AibouNow
【番組HP】http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
(解錠音)
♬~
いらっしゃいませ。
♬~
ディーラーは
キングの このカード。
全て回収です。
♬~
だいぶ負けています。
今夜は やめておきますか?
(杉下右京)
ひとつ よろしいですか?
このカード… ああ ここ。
ここに くぼみがありますねぇ。
(店員)それが何か?
細かい事が気になるもので。
(店員)カードをお戻しください。
カードゲームにおける
古典的な不正の手法です。
他のカードを見せて頂いても?
(店員)イカサマだって言うのか?
カードを返せ!
(冠城 亘)何やってんだか…。
突入。
そもそも 認可のないカジノ経営自体
ルール違反なんです。
せめて
ここで行われるゲームぐらい
ルールを守るという美学が
あってもいいと思いますがねぇ。
ギャンブル好きのオッサンが
偉そうに説教たれんな。
(物音)
(源馬 寛)はい
警視庁 組対四課だ! 動くな。
(捜査員たち)動くな!
(争う声)
(悲鳴)
♬~
帳簿 渡してもらえます?
♬~
罪状が増えた。
うるせえ!
♬~
遅いですよ。 遊んでるから。
君なら 先を読んでいると
思いました。
裏カジノの一斉摘発としては
過去最大規模みたいです。
ええ
賭博担当の組対四課のみならず
五課の皆さんや我々にも
助っ人を頼むぐらいですからねぇ。
(小松真琴)お疲れさまです。
おや…。 収穫はゼロですか?
この店は休みだったみたいで。
運がいいというか…。
確かに 運がいいですねぇ…。
ど… どうしました?
何か 気になりますか?
♬~
♬~
諸君らの尽力によって
組対四課五課合同の
裏カジノ店一斉摘発作戦に
成功した。
角田さんからも ひと言。
主力資金源を断つ事ができた。
今後も 課の枠を超えた協力体制で
市民の平和を守っていく。
ご苦労だった!
(拍手)
角田さん
ありがとうございました。
いや お前のヤマだよ 源馬。
お前の情報網がなきゃ
無理だった。
(青木年男)組対の人たちって
ヤクザみたいですね…。
なめてると 締められるぞ。
やばっ…!
特命係にも協力を感謝する。
組織側に顔が割れていない
我々は
潜入捜査に
うってつけだったようですねぇ。
イカサマを見抜いた客は
初めてだって言ってたぞ。
細かい事が気になるもので。
おおざっぱな俺とは
正反対だな。
冠城。
はい。
腕が立つなあ。
うちに来ないか?
どうします? 右京さん。
僕は構いませんよ。
あっ… ちょっ… ちょっと…。
ところで
ひとつ よろしいですか?
なんだ?
休業していた店舗がありました。
稼ぎ時の週末にもかかわらず。
武輝会系の裏カジノは
ローテーションで
休暇を取ってる。
リスク管理ってやつだろう。
たまたま あの店は
摘発を逃れたと?
逃したわけじゃない。
目星はついてる。
情報があるのですか?
ネタ元がいるからな。
それは どちら方面の?
ネタ元を簡単に吐く刑事が
いるか?
なんか あったか?
ああ いえ 摘発を逃れた店の事が
ちょっと気になったもので。
杉下。 賭博は俺のシマだ。
首を突っ込むな。
「シマ」ですか…。
すまんなあ 源馬…
こういう奴なんだ。
杉下くん 助かったよ。
特命は もう帰って大丈夫だ。
(青木)ちょっと…。
(肉を焼く音)
ああ…!
また スーツ新調したのか?
(和氣健也)オヤジのおかげで
稼がせてもらってるからな。
ハハハッ… 馬鹿野郎。
これ。
なんだよ?
ええ~?
おい…。
貯金しろよ 貯金!
ハハハッ…。
おっ! いい感じだよ。
ハハハッ。
ありがとう。
おう。
おい 暇か?
ええ 午後のティータイムですよ。
あら?
コーヒーができてないぞ。
なんだよ…。
えっ? 故障か?
修理に出しておけよ。
僕には必要ありませんから。
お前は そういう…。
コーヒーなら
僕が いれましょうか?
俺は…
このコーヒーが好きなの!
まあ いいか。
ああ… 合同捜査の件は
ありがとうな。
あとは こっちでやっておくから
余計な事はするなよ。
源馬課長が指揮を執った
浄化作戦では
過去にも 休業で摘発を逃れた店が
あったようですよ。
この店のように。
角田課長は
余計な事をするなと。
僕は
余計な事だとは思っていません。
…ですね。
公営のカジノができたら
裏カジノって
どうなるんだろう?
(百田 努)特命係のお二人ですね。
あなた方は?
すいません。
名乗り遅れました。
生活安全部 保安課の百田です。
(久我雄作)同じく 久我です。
保安課…。
裏カジノは担当外なのでは?
我々も 源馬を追っているんです。
(百田)ご存じのとおり
我々保安課は
風営法に基づいた認可を
担当しています。
パチンコ店や風俗店 それに
ゲームセンターなどで行われる
カジノ行為。
これらは 金銭のやり取りなしを
前提に認可され
「許可店」と呼ばれています。
それ以外の無許可のカジノ行為を
取り締まるのが
組対四課ですよね。
(百田)ええ。
組対四課の賭博担当
通称 バクハン。
そのリーダーが源馬です。
彼らは 特定の賭博業者から
莫大な金をもらい
警察の内部情報を漏らし
摘発時には
彼らだけ切り取って生かす。
定石と言えるやり方ですねぇ…
今回と同じように。
源馬をなんとかしたい!
でも…
保安課も掌握されている。
仲間が必要なんです!
そんな時 久我さんから
特命係の事を聞いたんです。
源馬に公然と異を唱えた
杉下さんの事を
お聞きしたものですから。
失礼ですけども
久我さんはキャリアですか?
はい。 …ですが なぜ?
百田さんが
年下の久我さんに敬語を。
ああ… 階級は 彼が上ですから。
どういう経緯で保安課に?
カジノ法案の成立を受けて
賭博の取り締まりの現場を
勉強するために
警察庁から出向を。
ですが
百田さんから実態を聞かされて
なんとかしたいと。
それで 我々に?
ええ。
どうします?
僕は 一人でも
やるつもりでしたから。
…でしょうね。
よろしくお願いします!
過去の一斉摘発を
休業中で免れた店舗…。
それぞれ 経営者は違いますね。
現行犯ではないため
微罪で済んでいますが
3人に繋がりは確認できません。
実質的な経営者が
別にいるとすれば…?
(青木)このビルに出入りしてた
人間
全部 チェックするんですか?
勘弁してくださいよ…。
これが特命だ。 仕事しろ。
顔認証システムを使って
摘発された人物を除外するのは
可能ですよね?
まあ 可能ですけど。
あっ… この人物
クローズアップ
してもらえますか?
(青木)は~い。
イタリアンスタイルの服装。
源馬課長と同じですねぇ。
(柏崎恵一)これ 和氣くんですよ。
コンサルです。
なんのコンサルタントですか?
組関係の人たちに
賭博で儲けるノウハウを教えてる
って言ってました。
警察とも独自の繋がりがあるって。
助かった。
柏崎 恩に着るよ。
百田さんには
いつも お世話になってますから。
その部屋は?
ああ… ここは うちの会員制の
VIPルームです。
うちは ゲームセンターですけど
ちょっとでも 本当のカジノの
雰囲気を味わってもらいたくて。
こいつは ヤクザ者を
毛嫌いしてますからね。
(柏崎)みかじめ料を払うのが
嫌で嫌で…。
それで 百田さんに
相談に乗ってもらってるんです。
そうですか…。
(青木)和氣健也 26歳。
前科は ないですね。
裏カジノの
コンサルタントをしながら
前科なしですか…。
和氣が 摘発を逃れたカジノ共通の
コンサルだとしたら…。
誰かの庇護が
あるのかもしれませんねぇ。
行きましょう。
はい。
防犯カメラのデータは返せ。
ええ。 もう情報は
手に入れましたから。
武輝会っていうのは
特にやばい連中なんだよ。
関西で抑えが利かなくなった
武闘派が東京に進出して
地元のヤクザを潰して
シマを乗っ取ってきた。
(銃撃音)
奴らは箍が外れてる。
やる時は 警察官だって やる。
ご心配 ありがとうございます。
杉下警部…。
はみ出し者で
嫌われ者のあんたを
俺は 随分と
かばってきたよなあ?
それとこれとは話が別です。
お前…。
僕は 行きます。
僕は…
行きません。
♬~
組織には組織の論理がある。
角田課長を
裏切るわけにはいきません。
君らしい判断ですね。
杉下右京は 角田課長だけでなく
冠城も失いましたよ。
(衣笠藤治)うん…。
(ノック)
入りたまえ。
失礼します。
経過報告です。
特命係 杉下右京と
保安課の百田が
合同で
源馬の捜査を開始しました。
想定どおりだな。
(衣笠)百田は実直な刑事だ。
杉下も こちらの意図があるとは
思うまい。
ええ。
正義感の強い刑事というのは
コントロールしやすいものですね。
2人の行動は
全て 想定の範囲内です。
甘く見ないほうがいいと
思いますけどね!
(百田の声)和氣の父親は
組関係者でしたが
武輝会との抗争で
命を落としています。
和氣が まだ中学生の時です。
賭博のコンサルタントになった
いきさつについては?
経緯は不明ですが
数年前から 業界で名を上げて
組関係者の信頼も厚いそうです。
若いのに 賭博の世界の裏表を
知り尽くしていると。
誰かに
教えてもらったのでしょうねぇ。
和氣です。
♬~
(ドアベル)
いらっしゃい。
(和氣)残りは また渡す。
すまん。
金なら
いくらでも生み出してやるよ。
頼もしいなあ 健坊。
その呼び方はやめろよ
オヤジ。
ありがとう!
(和氣)いいえ。
♬~
アタッシェケースが
源馬課長に渡っていますねぇ。
中身は 恐らく金でしょうか。
ご用件は なんでしょう?
(内村完爾)
杉下と もめたんだろう?
ああ… その件ですか。
(中園照生)あいつと一緒にいても
いい事ないぞ。
お前は 歴代2位の長さで
杉下と一緒にいるが
これで
1位の更新はなくなったなあ。
(内村)俺は 意外と長く続くと
思ったんだけど
俺の負けかな?
俺の在籍期間で
賭けをしているんですね?
行きたい部署があるんだったら
力にならない事もないぞ。
いずれにしても
自分の身の振り方は
自分で決めます。
今までも これからも。
(源馬)ヤクザに人間性などない。
仁義だ 絆だと
口先では言ってるが
欲望垂れ流しの野獣だ。
武輝会系暴力団員は
裏カジノの資金源を断たれて
飢えている。
金で揺さぶりゃ
すぐに仲間を売るさ。
お前らのネタ元にも
これ 撒いてやれ。
(一同)はい!
♬~
武輝会は だいぶガタついてる。
今が潰すチャンスです。
何か情報があるのか?
この間の裏カジノの摘発で
潰れた資金源の穴埋めに
でかい
麻薬取引の計画をしています。
麻薬となりゃ 俺らの出番だが…。
これを契機に
武輝会に頂上作戦を仕掛けたい。
角田さん
ぜひ協力してください。
うん… 望むところだ。
ありがとうございます。
♬~
始まりましたね。
そのようですねぇ。
(大河内春樹)
警務部首席監察官 大河内です。
組対五課に なんの用ですか?
源馬組対四課長
監察官聴取を受けて頂く。
(大河内)すでに
四課の捜査員のPC
スマートフォンなどは
預かっております。
あなたも。
帰りが遅くなりそうだ。
女房に電話しておかないと…。
あなたは
離婚されているはずです。
内縁の妻ってやつだよ。
和氣に連絡する必要は
ありませんよ。
和氣健也さん
任意で伺いたい事があります。
なんの件ですか?
源馬という刑事を
知っていますね?
わかりました。
用意をしてもいいですか?
(監察官)どうぞ。
♬~
(銃声)
また その金銭を別の暴力団に流し
情報を得ていた。
その金額は膨大。
見逃す事はできない
違法捜査です。
(源馬)全ては
俺一人でやった事だ。
仲間を守りたいんでしょうが…。
守りたいんじゃねえよ
守るんだよ。
俺は辞める。 それで 幕引け。
幕を引くかどうかは…
こちらが判断する。
上層部の何人かにも
随分 貸しがある。
名前を挙げるから 相談してみな。
脅迫ですか…。
まるで暴力団だ。
お前は
出世にしか興味ない人間だろ?
誰かさんと違ってよ。
正義面すんな。
頃合いを見て 幕引けよ。
無理すんな。
(心電図モニターの音)
杉下さんのおかげで
源馬を辞職に追い込めそうです。
そうですか。
上層部は 百田さんの事を
高く評価していましたよ。
本当ですか?
(月本幸子)じゃあ
お祝いしないといけませんね。
ああ…。
いいですね…。 ここで ぜひ。
杉下さん
ありがとうございました。
(ノック)
入りたまえ。
やあ。
何か ご用がおありでしょうか?
いや…
用というわけではないがね。
源馬の件 君が突破口になったと
聞いている。
僕は
当たり前の事をしただけです。
君には当たり前でも
組織人たる警察官には
当たり前じゃない事も多いんだ。
君と角田課長の
長年の関係を思えば
君が情義よりも
正義を優先した事は
稀有な行為だと思う。
君は素晴らしいよ 杉下右京警部。
これからも
敵が増える事をいとわず
君の正義を貫いてくれたまえ。
失礼します。
(ドアの開閉音)
♬~
特命を
人材の墓場と呼ぶ連中がいるが
お前は 人材の死神だな。
源馬の処分が決まったそうだ。
14日付で
源馬は警察官じゃなくなる。
それがどういう意味か わかるか?
そのままの意味では
ないのですか?
源馬がいなくなれば
組織暴力に対する捜査力は
大きく減退する。
あいつが抑えてる連中が
暴れる事になるぞ!
代わりに
違法捜査はなくなります。
違法なんて簡単に言うなよ!
俺たち組対が
どういう連中を相手に
戦ってると思ってる?
源馬が どういう思いで…!
俺たちの捜査は
きれい事じゃ済まないんだ。
ネタ元との関係は
必要悪なんだよ!
必要悪ですか…。
本当に
その悪が必要だというならば
僕が潰したところで
必ず残るでしょう。
源馬は必要じゃなかった
っていうのか?
俺にもネタ元がいる。
はたけば
ほこりが出るかもしれないぞ。
俺の事も挙げるのか?
俺の事も挙げてみろ! 杉下!
あなたが罪を犯し
その証拠があれば その時は。
課長!
(小松)こんな事が通じる相手じゃ
ありません!
じゃあな 警部殿。
気は済みましたか?
実は まだ済んでいません。
もう 誰も
手 貸してくれませんよ。
僕がいなければ。
でしょうね。
「でしょうね」じゃないですよ。
♬~
「柏崎恵一」…。
百田さんのネタ元に
気になる点が?
ええ。 あのゲームセンターには
2年前に認可が下りています。
その後も 柏崎は
都内に3店舗
開店していますねぇ。
通常の営業で 開店資金が
稼げるとは思えませんが…。
裏があると?
百田さんは 柏崎を
カタギだと言ってましたが…。
自分のネタ元には甘くなる。
一方で 保安課が認可した店なら
組対の方々も疑わない。
シマ意識の強い人たちですからね。
ええ。
あの部屋が気になるのですが…。
VIPルームですね。
潜入捜査となると
下調べと人手が必要です。
でも 右京さんには味方がいない。
だからこそ
君は残ったのでしょう?
(冠城の声)百田さんと一緒にいる
久我さんが気になったんです。
右京さんは 組織の人間関係に
興味はないでしょうが…。
ええ。
少し調べれば
久我は 衣笠副総監の派閥だと
わかりました。
近づいてきたのには
意図があると…。
そうでしたか。
とはいえ 百田さんが
源馬の不正を追ってたのは
嘘ではない。
右京さんは 必ず
自分の意思で源馬を追い詰める。
その事で 角田課長を失っても…。
一方で 君は
百田さんとネタ元の癒着も
僕が見逃さないと
思ったのではありませんか?
その時のために 組対との関係を
保っておく必要を感じた。
だから 僕から離れた。
僕が機転を利かせてなかったら
誰も味方がいなくなってましたよ。
君なら 先を読んでいると
思いました。
俺は
人に踊らされるのが嫌なんです。
自分で思うように踊りたい。
思うままに僕が走り
君が踊るわけですね。
それが 特命係です。
少し じっとしててください。
♬~
ちゃんと死ねなくて ごめん。
馬鹿野郎。 誰が死ねって言った。
(ノック)
少し いいか?
なんでしょう?
和氣さんに
聞きたい事がありまして。
柏崎恵一の経営する
ゲームセンターについてです。
話せ。
柏崎は 一応 カタギです。
でも カタギの悪は
プロの悪よりも たちが悪いって
言うでしょ。
組にたかられるのが嫌で
あいつは
許可店の営業にこだわってた。
つまり 保安課を
ケツ持ちにしてたんです。
でも 許可店の売り上げなんて
たかが知れてる。
違法な賭博を?
会員制のVIPルームでやってる
って噂がある。
その資金が 例えば
武輝会に流れてる可能性は?
許可店だったし
ノーマークだった…。
俺たちが出し抜かれてる可能性が
あるって事か…。
協力してもらえるかい?
君の顔で
VIPルームに入れるように
手配できないかな?
いらっしゃいませ。
初めてのお客様ですね?
(芹沢慶二)和氣さんの紹介で来た
滑川です。
(柏崎)承っております。
暗証番号をお願いできますか?
ありがとうございます。
(柏崎)どうぞ。
(柏崎)こちらです。
(柏崎)どうぞ。
ごゆっくりお楽しみください。
♬~
(芹沢)よし!
すっげえ また勝った!
ハハハハハ…!
(せき払い)
(伊丹憲一)
今夜のキングは 俺様だ。
(2人の笑い声)
大勝ちですね。
ビギナーズラックかな。
チップは どうされます?
今夜の飲み代にしたいね。
かしこまりました。
これからも ごひいきに。
よろしくね。
うちは… 許可店ですよ?
保安課の百田さんに
話は通してあります。
百田か…。
他の刑事なら来てるんだが。
他…?
(物音)
警察だ! 動くな!
動くんじゃない!
警察だ。 はいはい 動くな。
(捜査員たち)動くな!
(角田)柏崎恵一
常習賭博罪の現行犯で逮捕する。
ちょっと待ってくださいよ!
百田さん出してよ!
百田さん どこだ?
百田さん どこ行った?
伊丹さん 芹沢さん
ありがとうございます。
おう。 無駄に運を使っちまったぜ。
保安課の百田には伝えておくよ。
ありがとうな。
ああっ すまん!
すまん ちょっと 通してくれ!
ごめん!
(百田)角田さん!
(角田)おう。
ここは保安課の管轄ですよ。
ゲームセンターは表向きで
裏カジノだったよ ここは。
よく こんな店に認可を出したな。
意趣返しのつもりですか?
そう思いたきゃ 思え。
だが この店を疑ったのは
お前のお仲間だぞ。
♬~
どうも。
杉下さん…。
まさか…。
どうして…?
あなたが ネタ元である柏崎の店に
認可を出した。
しかし ネタ元といえど
違法行為を見逃していいわけでは
ありません。
(百田)知らなかったんだ…。
許可店である この店が
暴力団の資金源になっている
可能性があります。
私と柏崎の関係があったから
源馬を倒す事ができた。
ネタ元との関係は
必要悪じゃないですか。
必要悪ですか…。
皆さん そうおっしゃいますねぇ。
しかし 僕には
必要な悪があるとは思えません。
あなたは 味方だと思ったのに…。
この人は
正義の味方なんです。
♬~
(男性)「誰がガサ入れの絵を
描いたのか 教えてくれますか?」
それは…。
俺は 作戦とは無関係で…
何も知らないんだ。
「百田さんの言う事ですから
信じます」
あんた
武輝会の人間だったのか…?
「(笑い声)」
「なんだっていいじゃないですか。
人と人の付き合いでしょう」
これで 関係は終わりにしたい。
「わかりました。
終わりにしましょう」
(西田信子)ハアア~ッ!
(殴る音)
ワハハッ! ワハッ ハッ ハハッ!
ワアーッ!
シャブ山シャブ子です!
17歳です!
(伊丹)百田を殺したのは
西田信子 43歳。
百田との接点は確認できない。
ただの主婦だ。
組関係のヒットマンじゃ?
一般人。
重度の薬物依存症だけどね。
薬物の入手先から 背後関係を
調べる必要がありますねぇ。
無論 我々も そこは徹底的に。
だけど 実行犯には
責任能力を問えない可能性が。
私を
保安課から異動させてください。
(衣笠)怖いのかね?
百田さんが あんな事に…。
恐れるなら なるな。
なるなら 恐れるな。
警察官とは そういうものだよ。
わかった。
異動の件は
僕のほうで手配しよう。
下がっていい。
(ドアの開閉音)
こんな事になるなんて…。
(衣笠)警察官は
みんな 覚悟しているんだ。
その上で
それぞれの正義を貫いている。
私も このまま
終わらせるつもりはない。
角田さん。 今日で足を洗います。
ああ… 無念だよ。
百田の件は 恐らく…。
あの女は 武輝会系の売人から
ヤクを買ってた。
あとは 俺に任せろ。
よろしくお願いします。
あいつらにも
あいさつしてきます。
♬~
よう 暇そうだな。
今日で退職ですね。
ああ。
その前に 話をしとくのも
ありだなと思ってな。
なんでしょう?
お前 バツイチだって?
ええ。
子供は?
いません。
そうか…。
俺には いたんだ。
いや…
いるはずだったと言うべきか…。
(源馬)昔 俺は
武輝会系暴力団員を
ひどく追い込んだ事があってな。
随分 反感を買った。
たちの悪いチンピラがいてよ。
旦那が忙しくて
欲求不満でしょ?
俺… 俺が満足させてあげますよ。
ワアーッ!
うわーっ!
ハーッハッハー! ハハッ…。
(源馬)女房の腹の中には
子供がいたんだ。
その事が原因で 離婚を?
(源馬)ああ。
俺たちが戦ってる相手は
そういう奴らなんだ。
あなたは 武輝会の壊滅に
刑事人生を捧げた。
そんな時 少年だった和氣と
出会ったんですね?
ああ。
(源馬)お前の親父さんを
知ってるよ。
地元の気のいいヤクザ者だった。
弱小の組だよ。
だから 武輝会に潰されたんだ。
オラーッ!
(銃撃音)
(銃撃音)
じゃあ お前は強くなれよ。
武輝会をぶっ潰すんだ
俺たち2人で。
それが 俺たちの始まりだった。
子を殺された父親と
親を殺された息子。
和氣は 服装まで あなたをまねて
父親のように
慕っていたのでしょうねぇ。
親子同然さ。
だとすれば 余計に許しがたい。
どういう意味だ?
親が 子を復讐に巻き込む事が
正義ですか?
和氣は
あなたとの秘密を守るために
自ら命を絶とうとした。
(銃声)
お前が
余計なまねをしたせいでな!
和氣をそこまで追い詰めたのは
あなたです。
あなたのために
命を捨てようとした。
それが
あなたが犯した 一番の罪です。
参ったぜ 冠城。
俺 一発かましに来たのによ
説教されちまったよ。
どうも こいつと話してると
自分が悪かったような気が
してくる。
そういう人です。
でもよ 杉下。
俺には
この道しか選べなかったんだ。
あと少し もう一歩だったんだ。
お前のせいで 武輝会壊滅作戦を
ふいにしちまった。
僕に どうしろと?
落とし前をつけねえとな。
なぜ 止めたのですか?
俺も警察官なんだよ。
♬~
お前らに伝言を頼みたい。
「二度と お前には会わない」。
「罪を償ったら 静かに暮らせ」。
「幸せにな」。
これが 源馬さんの
最後の命令との事です。
♬~
♬~
どんなに 法律で取り締まっても
組織暴力は なくならない。
皆殺しにでもしますか?
フッ…。
それができないから
警察官なんですね。
そういう事です。
僕たちは
考え続けなければなりません。
(コーヒーをいれる音)
あれ? 直ってる。
俺が修理を頼んだ。
ここは俺の休憩室だからな。
ありがとうございます。
杉下 この野郎。
源馬の事は 俺も心配してたんだ。
あのまま突っ走ってれば
命を落とすかもって。
なのに 俺は止められなかった。
結果的に
お前が
あの2人を救ったのかもな。
お前は 最後まで
俺に付き合えよ。
わかりました。
恐らく 犯人は
完全犯罪を狙っていたのでしょう。
(伊丹)どうやって
殺したっていうんです?
過去に起きた
いくつかの殺人事件に
非常に酷似していました。
(星野 亮)《準備は万全だ》
また 誰かを殺すつもりじゃ?
あなたは
計算違いばかりしている。