■AGAの遠隔診療って大丈夫?
AGAを安全・確実に治療したいのなら、やはりAGA専門クリニックへの通院が一番のおすすめです。でも、AGA専門クリニックは都市部に開院しているところが多く、そこから離れた場所に住んでいると月1回でも通いきれませんし、人目が多い場所にあるため、入るのに抵抗を覚える場合もありますよね。そんな悩みを解決できるかも知れない治療法が、AGAの遠隔診療です。とは言え、『大丈夫なの?』と不安に思う気持ちはありますよね?今回は流れやメリットをご紹介します。
1、遠隔診療のはじめ方
現在、いくつかのクリニックがAGAの遠隔診療を始めていますが、若干の違いはあるものの、どこも流れは大体同じ。インターネットを通じてコンタクトを取り、診察、処方、支払い、発送、という手順で進んでいきます。一応どのクリニックでも、「初診は来院するように」となっています。でも、来院しないと遠隔診療しません、というクリニックはごく少数。多くのクリニックは「都合がつかない場合はご相談ください」などとあるので、必ずしも行かなくてはならないということはなさそうです。まずクリニックのホームページにある専用フォームに記入して初回診察を申し込むと、クリニックから連絡があります。
2、カウンセンリング
それからSkypeや電話会議などのソフトウェア、クリニックが用意している遠隔診療用のアプリなどを利用して、診察が始まります。診察では、スマートフォン、タブレット、パソコンが使えるところや、スマートフォンでしか対応していないところなど、クリニックによってまちまちなので、スマートフォンを持っていない場合は事前によく説明を読んでくださいね。診察では、問診と頭部の画像をもとに治療方針が決められ、支払いが確認されしだい治療薬の処方・発送、となることが多いのですが、中には初診時に自己検査キットが送られてきて自分で採血を行う、というところもあります。自分で血を採るの?とビックリしてしまいますが、さすがに注射器ではなく、指先に穿刺器具で小さな穴を開け、吸引器で採血する方法で、最近広がりつつある通販型の健康診断でも使われている血液検査キットと同様のもので採血し、返送します。支払いはカードか銀行振り込みで、というところが多く、カード決済のみというところもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
3、メリット・デメリット
遠隔診療でAGAの治療を受ける一番のメリットは、やはり近所にAGAクリニックがなくても治療が始められるという点でしょう。また、道中や待合室で知り合いにバッタリ、というリスクを避けられることも、大きなポイントでしょう。そして、治療費を安くおさえられることも挙げられます。遠隔診療では再診料・相談料が無料のところが多く、かかる費用はほとんど薬代のみです(血液検査がある場合は別料金)。交通費もかかりませんし、高額治療のセールストークの心配もありません。
このようにメリットが多い遠隔診療ですが、受診する上で注意しなければならないことも多いのです。まず、遠隔診療では投薬治療のみになってしまうこと。薬による治療だけでは限界を感じたとしても、メソセラピーや植毛、スカルプマッサージなどの直接的な治療・施術は受けることができません。そして一番心配なのが、直接診察ではない遠隔診療でどこまで正しく診断が下され、的確な治療が受けられるか、という点です。どうしても髪質や頭皮の細かな状態まで把握しきれない部分が出てしまうので、初診によって立てる治療方針にブレが生じてしまう可能性もあります。身体のことを思うと通常の対面診療を受けるに越したことはないので、遠隔診療は個人輸入薬を購入するよりはまだマシ、というくらいにとらえ、治療中はいつもより全身の変化に気をつけておくようにしてください。