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【社会】八王子の中2 いじめ自殺か 「部活でトラブル」手紙に
東京都八王子市教育委員会は六日、市内の中学二年生の女子生徒が八月、自殺を図り、その後死亡したと発表した。女子生徒は三月まで通っていた市立中学の部活動でのトラブルを家族や学校に相談しており、市教委は死亡後にトラブルをいじめと判断。今月中に第三者委員会を設置して、因果関係などを調べる。 市教委によると、死亡したのは永石陽菜(ひな)さん=当時(13)。八月二十八日夕、JR西八王子駅で電車に接触し、二週間後に死亡した。自宅の机上に手紙があり、部活動のトラブルを乗り越えられなかったことや両親への感謝が書かれていた。 永石さんは昨年八月、家族旅行で部活動を休んだことを上級生に会員制交流サイト(SNS)で非難されるなどのトラブルがあり、二学期から不登校の状態になった。家族が学校に相談し、上級生が永石さんに謝罪。永石さんは顧問に「大丈夫です」と話したといい、学校側はいじめに該当せず、トラブルは解決したと認識していた。 しかし、その後も不登校状態は続き、四月に市内の別の市立中学に転校した。永石さんの死亡を受けた調査などの結果、市教委は永石さんの保護者がSNSでのいじめが原因で自殺したと訴えたことなどを踏まえて、当時のトラブルをいじめと判断したという。 記者会見した市教委の設楽恵・学校教育部長は「いじめがあったと認識しており、後悔と痛恨の極み。至らない点が多く、できるだけの調査をしながら誠心誠意対応していく」と話した。 (萩原誠)
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