美術家が裁判に訴えた「金魚電話ボックス」、商店街側が反論『アイデアであって、著作物ではない』
11/06 18:56
これまで商店街側は沈黙を守ってきましたが、11月6日、会見を開きました
奈良県大和郡山市の商店街のシンボルだった「金魚の電話ボックス」。その「著作権」をめぐって美術家から裁判を起こされた商店街側が「アイデアであって、著作物ではない」と全面的に争う姿勢を示しました。
金魚の生産が盛んな街、大和郡山市のやなぎまち商店街に5年前から今年4月まで設置されていた「金魚電話ボックス」。
これに対し、美術家の山本伸樹さんが「自身の作品の著作権を侵害している」として、今年9月、商店街側を相手取り損害賠償330万円を求める裁判を起こしました。
【山本伸樹さん】(9月の会見で)
「金銭的なことが目的ではありません。目的はあくまで著作権を認めてもらうこと」
これまで商店街側は沈黙を守ってきましたが、11月6日、会見を開きました。
【やなぎまち商店街 宮澤秀典 理事長】
「あ、きたかって感じ。電話ボックスを目当てに、来られている観光客も多かったですから、そういう方は減りました」
『電話ボックスに金魚を入れることは誰でも思いつくアイデアで創作性はなく、著作物ではない』と反論し、棄却を求めて全面的に争う姿勢を示しました。
「金魚電話ボックス」があった場所には今では「金魚の水槽」が設置されています。争いの場は法廷へと移ることになります。