歌手のASKA(60)が5日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで5年ぶりの全国コンサートツアー「ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT2018-THE PRIDE-」の初日公演を行い、熱い歌声でファン5000人に完全復活をアピールした。
2013年に薬物疑惑報道、14年の覚醒剤使用などでの逮捕から活動自粛。音楽仲間のライブに飛び入り参加したことはあったが、自身のコンサートはこの日が初めて。「待ってたよ!」「お帰り!」。待ち続けたファンの拍手と大歓声に迎えられたASKAは、左手そして両手を挙げて深々と頭を下げた。そして「お待たせ!」と第一声。「ステージに立つのは5年ぶりになるのかな」と感慨深げにあいさつした。
以前より顔もふっくらしたようす。体を鍛えているのか、ひとまわり大きくなった印象を与えた。トークではジョークも交えて笑わせながら、「いつものように同じ空間を最高に盛り上げていって、同じ出口で出よう!」と呼び掛けた。ヒット曲を中心に全17曲。フルオーケストラの勇壮な演奏をバックに、再出発の誓いを込めた熱唱を披露した。
ステージでは原点に立ち返ったように「SAY YES」「PRIDE」など、CHAGE and ASKA時代のヒット曲もたっぷり披露。久しぶりのライブの熱い空気感を楽しむように歌い上げた。
今回のツアーは、新しい音楽の可能性を求めてポップス、ロック、クラシックの融合をテーマにした。12月中旬まで仙台、札幌、福岡など9都市を回り全11公演を行う予定。