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2018-11-05

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・久しぶりにNHKの朝ドラを毎日観ています。
 『まんぷく』は、実在の人物をモデルにした物語で、
 これからおおよそどういうことが起こるかわかります。
 いやいや、それをわかるのは、
 モデルの人物の自叙伝をすでに読んだ人だけだな…。
 ぼくは、読んでいたほうの人間なので知っているのです。
 これからの展開が、ますますたのしみです。

 このドラマの主人公は奥さんのほうですが、
 その夫君の職業は、発明家という設定になっています。
 ドラマのなかで「発明家」ということばを聞いて、
 このことば、しばらく耳にしてなかったなと思いました。
 たぶんぼくの幼い頃には、もっとみんなが発明について
 考えたり語ったりしていたと思うのです。
 そして、当時のぼくがいちばんなりたかった職業は
 発明家であったということも思い出しました。 
 おそらく、きっかけには「エジソン」の存在があります。
 そして、大好きなマンガのなかには、
 主人公の少年を含め、多くの発明家が登場していました。

 電球を発明したり、蓄音機を発明したりすれば、
 世界中がその発明の恩恵を受けます。
 そして、発明した人はその権利のおかげで、
 毎日あくせく働かなくてもお金もたくさん手に入り、
 上司に怒られたりすることもなく、
 さらに次の「いい発明」に挑戦していけるのです。
 そういえば、松下幸之助という大会社の社長も、
 電球をつける「二股ソケット」の発明が出発点らしいし、
 本田宗一郎という人も、エンジン付き自転車の発明から、
 出発したのだと聞いていました。
 「鉄人28号」も「鉄腕アトム」も、
 科学者と呼ばれる発明家がつくったものです。
 すべてのおもしろいことの出発点には、発明家がいます。

 よくよく考えているうちに、ぼくはいまでも、
 発明家というものに憧れ続けているような気がします。
 『まんぷく』の萬平さんが、
 いずれ「チキンラーメン」を発明する日がくるのを、
 ぼくは、応援団のような気持ちで待ち望んでいます。
 がんばれ、なにもないところから発明をする人!

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
そして世間では発明家なんて怪しい職業と思われてもいた。


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