モノをしっかりと固定するバイスに、X-Yの2次元に移動できる摺動部がついたクロスバイス(X-Yテーブル)。ボール盤に取り付けて簡易的なフライス盤として使えるようにできるため、物作りの幅が大きく広がります。とはいえなかなか買い替えるものでもありませんし、いざ購入しようと思うと、どれを選べば良いのか悩んでしまうもの。
今回はそんな皆様に向け、クロスバイスを選ぶ際に気をつけておきたいポイントから、人気の商品のランキングまで一挙にご紹介します。あなたのDIYライフを豊かにしてくれるおすすめのアイテムと、きっと出会えますよ。
それでは早速クロスバイスの選び方についてチェックしていきましょう。ポイントを押さえておけば、自分にぴったりのクロスバイスが見つかります。
クロスバイスを購入しようという皆様は、おそらく何かを加工するためにクロスバイスの購入を検討されているはず。そこで最も重要な事は言わずもがなですが「精度をどこまで求めるのか?」です。
超がつくほど精密な加工をするのであれば、微妙な調整ができる必要がありますし、多少のずれを許容できるモノを作るのであれば、ある程度の精度でも十分にその役割を果たしてくれます。
基本的に精度と価格は正比例し、価格が上がるほど高精度となります。ですから、そこそこの精度で良ければ、正直そこそこの価格帯のもので十分です。逆に、しっかりと精度を出したい場合にはそれなりのお値段がするものを選ぶ必要があるワケです。
モノづくりが好きな皆様のことですから、欲しい工具は山ほどあるはず。クロスバイスだけにお金をつぎ込むわけにはいきませんし、自分がどの程度の精度を求めているのか、まずはしっかりと見極めてください。
そこで重要になってくるのがその「高さ」。実際に対象物をセットした状態で、本当に自分のやりたい加工ができるのか、しっかりとシミュレーションしておくことをおすすめします。意外なところで意外な部分が引っかかってにっちもさっちも行かなくなるなんていうのも、案外良くある話です。
上記のような状態をアイデアで何とかするのもDIYの楽しみではありますが、できれば避けておきたい部分。そのために、まずはしっかりとサイズを測ることがポイントです。
大きな木片を加工する場合と、小さなアクリル樹脂を加工する場合では、当然ながら必要な口の広さは違ってきます。大きければ大きいほど挟める範囲は広がりますが、必ずしも大きければ良いというワケではないことには注意しておきましょう。
口が広ければ、それだけ全体のサイズが大きくなることに繋がりますし、あまりに口が広いと小さな対象物は挟みにくくなります。
このように、工具では大は小を兼ねないことがしばしばあります。様々なサイズの対象物を加工するのであれば、思い切って2台以上のクロスバイスを手に入れるのもおすすめです。
ただしこれも大は小を兼ねにくい部分があるもの。対象物に対して深すぎる口は逆に使いにくくなるので、どんな加工を目的としているのか、しっかりと見極めておく必要がありますよ。
特に、ボール盤にクロスバイスを取り付けてフライス盤のように使用する場合には要チェック。X、Y方向への移動幅によって加工できる範囲も決まってきますので、しっかりと確認しておきましょう。
5,130円 (税込)
高さ | - | 口の開き | 75mm |
---|---|---|---|
口幅 | 78mm | 口の深さ | 25mm |
移動幅:X方向 | 85mm | 移動幅:Y方向 | 105mm |
商品画像 | 商品名 | 特徴 | 価格 | 高さ | 口の開き | 口幅 | 口の深さ | 移動幅:X方向 | 移動幅:Y方向 | 商品リンク |
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1 TRUSCO | CR75N | DIYに使いやすい、ちょうど良いタイプ | 8,183円 | 120mm | 68mm | 82mm | 25mm | 149mm | 110mm | 詳細を見る |
2 SK11 | SCV-100 | 使い方次第でさまざまな事が可能に | 11,179円(税込) | 137mm | 90mm | 104mm | 36mm | - | - | 詳細を見る |
3 パオック | SSPOWER 二次元バイス GS-S107 | 精度よりも価格重視な人に | 5,130円(税込) | - | 75mm | 78mm | 25mm | 85mm | 105mm | 詳細を見る |
4 TRUSCO | CR-100N | 安心と信頼のTRUSCO社製! | 137mm | 90mm | 104mm | 36mm | 160mm | 123mm | 詳細を見る | |
5 イデカ | AM08887 | 中間サイズの製作物にはこちらが便利 | 13,862円(税込) | 138mm | 94mm | 104mm | 25mm | 160mm | 123mm | 詳細を見る |
6 イデカ | BT18499 | 大ぶりの対象物もカバー | 22,312円(税込) | 163mm | 149mm | 152mm | 32mm | 197mm | 205mm | 詳細を見る |
7 Capri Tools | 10520 | 14,642円(税込) | 137mm | 95mm | 101mm | 38mm | - | - | 詳細を見る | |
8 イデカ | HV41279 | 小ぶりな対象物を挟むなら | 10,310円(税込) | 120mm | 68mm | 82mm | 25mm | 149mm | 110mm | 詳細を見る |
9 TRUSCO | CR-125N | 日本のモノづくりを支える会社のプライベートブランド | 14,698円 | 146mm | 125mm | 123mm | 32mm | 173mm | 180mm | 詳細を見る |
10 Capri Tools | 10522 | 大型の対象物も楽々クランプ | 43,021円(税込) | 155mm | 145mm | 152mm | 42mm | - | - | 詳細を見る |
どんな道具であれ、長く・しっかりと使うためにはメンテナンスが重要です。最後に、クロスバイスをメンテナンスする際の注意点についてご紹介します。
クロスバイスには調整用のネジがあるため、ガタつきを抑えるため、使用前にはこちらで微調整を行なっておくのがおすすめです。
また、クロスバイスは使っているうちにだんだんと緩みが生じ、それがまたガタつきの原因につながることも。定期的に微調整を行い、いつでもしっかりと使えるようにしておきましょう。
クロスバイスをクロスバイスたらしめるX-Yの摺動部。使っているとだんだんとその動きが鈍くなってきます。そこでついつい「クレ556」に代表されるようなオイルスプレーを散布したくなりますが、それはNGです。
オイルスプレーはサビ等で動きが悪くなった箇所には有効ですが、その潤滑性は長続きしません。また、もともとのオイルを落としてしまい、長い目で見ると逆効果になることもあります。
長期間にわたって動きをスムーズにするのには、粘性の高いグリスを使うのがおすすめ。ホームセンターなどで簡単に手に入るので、ぜひ手に入れておいてください。しっかりとグリスアップしておけば、ガタつきの軽減にも繋がりますよ。
クロスバイスがあれば、ボール盤などで加工できる範囲が一気に広がります。DIY好きとしてはこれを機にお気に入りの一台を手に入れてみてください。使っているうちに様々なアイデアが生まれ、これまで以上にDIYが楽しくなるはずです。それでは素敵なDIYライフを!
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