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2018年11月2日(金)

体にあったスーツ着ていますか?

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“敷居が高くない”オーダースーツ市場が、じわじわ伸びている?

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スーツを着ることが多い高瀬さん。本人によると、「体のサイズがお店の既製品にぴったりで、安上がりなんです」とのこと。ファッションの専門家のしぎはらひろ子さんによると、男性でスーツを着ている人の8割はゆるめのサイズを着ているそうです。こうした中、男性も女性も、体にフィットしたスーツを求める動きが広がっています。

4秒で体形を計測 フィットするスーツ

スーツ業界大手の「AOKI」が1日発表した女性向けスーツは、40~50代を意識し肩や袖、背中などが動きやすく、さまざまな体形にぴったり合うようにデザインしました。

このスーツを開発できた秘けつは、店内の一角にあるアメリカ製の機械です。赤外線センサーで全身を立体的に採寸。わずか4秒で、首回りや肩幅など400以上のデータを計測することができます。

AOKIは主力の紳士服でも体にフィットすることを重視。10月から全国の店舗でオーダースーツの販売を始めました。タブレット端末で、生地の色味やネクタイの色を変えて自分に合う1着をイメージできます。

採寸は丁寧に。既成スーツに負けじと、2着で4万8000円というセット商品も用意して、顧客層拡大をねらっています。AOKI銀座本店の笠原暁総店長によると、「オーダースーツ市場は非常に拡大している」といい、「既製品だと上下セットになるので『上はいいけど、下は(サイズが)合わない』という方もいた。オーダーなら上は上、下は下でサイズを選べるメリットもある」としています。

生地300種類から選択、注文はスマホで

東京・銀座にあるオーダースーツの専門店「FABRIC TOKYO」は、店内になぜかレジがありません。お客さんは採寸を済ませた後、壁一面に展示された生地のサンプルから気に入ったものを自由に探します。色やデザインはもちろん、ストレッチ素材や防寒仕様のものまでおよそ300種類をそろえています。

注文は、後日スマホから行います。決済もカードでできます。店頭で購入をせかされることがなく、自分のペースでゆっくりオーダースーツを選ぶことができます。

FABRIC TOKYOの森雄一郎社長は「ファストファッションが増え、モノがあふれる世の中になってきているが、その中でも新しいショッピング体験としてオーダーメードを選択するお客様が増えている」と見ています。そのうえで「画一的な既成の“作られたスーツ”ではなく、自分のオリジナルなものを求める。そういった世代が隆盛してきているのかな」と話していました。

オーダースーツというと、どうしても価格が高いイメージや、面倒、手間がかかるイメージがあるので、手軽にできるのはいいことですね。

そうですね。AOKIによると、既成スーツ市場はまだまだ大きいのですが、クールビズ、ウォームビズなどによって、2017年度までの4年間で14%も市場が縮小しました。一方、オーダースーツ市場はまだ小さいものの、同じ4年間で4.1%増え、じわじわと伸びています。

納品までの時間も昔より短くなり、価格帯もこなれてきたことで、自分らしい、体に合ったスーツを着たいという流れが生まれているようです。

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