仕事や人間関係の悩みは相談できても、自分のカラダの悩みとなると人には打ち明けにくいもの。言葉の通り、それがデリケートゾーン問題となればなおさらです。一度ひとりで考えこんでしまうと、モヤモヤモード突入で気もそぞろ......ってことありませんか。
そこで今回は、美容婦人科を専門とする、みつゆき みどり先生に、よくあるデリケートゾーンのトラブルについてうかがうことに。日常生活で心がけたいケアのポイントを教えていただきました。
悩みの内容はさまざま。モヤモヤを解消できる対処法とは?
みつゆき先生によると、デリケートゾーンのお悩みの代表格はニオイ、黒ずみ、ムレ、かゆみ・かぶれといった症状。不快感は大きいのに、このくらいなら大丈夫、そのうち治るはず......と放置してしまう人が多いといいます。
「デリケートゾーンの不調は、女性ならだれでも起きること。最近はニオイや黒ずみを気にしすぎて、かえってトラブルにつながるケースも増えています。ストレスや加齢による膣の状態の変化も原因のひとつなので、ぜひ正しい知識を身につけて。よくあるお悩みと、その原因と考えられるNGケアをいくつかご紹介しましょう」(みつゆき先生)
1.おりもののニオイが気になる
おりものは、膣内で作られる粘膜を保護するための分泌液。膣内は弱酸性なので、通常はすこし酸っぱいニオイがします。おりものから生臭いようなニオイがするときは、膣内の常在菌のはたらきが弱まっている可能性があります。常在菌は膣への雑菌の侵入を防ぐなど、膣の自浄作用をつかさどる大切なもの。疲れやストレスでバランスが乱れるので、健康的な生活を心がけてください。
ニオイを気にしすぎるあまり、頻繁にビデを使ったり、膣の内部まで石けんで洗ったりしていると、膣内の常在菌を洗い流してしまい、かえってニオイが強くなります。デリケートゾーン専用ソープを使うか、石けんでさっと外陰部を洗うくらいで十分です。
2.デリケートゾーンの黒ずみが気になる
黒ずみ自体は、じつは肌を守る正常な反応。ですが、乳首や脇の下、とくにデリケートゾーンなどは肌が敏感なため、服とこすれるなどの刺激を受けただけで、肌を守るためにメラニン色素が生成されて、肌の表面に出てきてしまいます。
デリケートゾーンの黒ずみを気にして、顔用の美容液やシミ取り剤を塗り、真っ赤になってしまったという方もいます。美白コスメにはトレチノインなど、肌のターンオーバーを早める成分が含まれるものがあり、デリケートゾーンには強すぎることも。顔用の処方のものをデリケートゾーンに使うのは禁物です。
黒ずみから肌を守るためには、デリケートゾーン専用ソープなどで優しく洗い、保湿をしてうるおいを与えることが大切。顔の肌と同じようにやさしくケアすることで、肌状態は変わってきます。美白したい場合はデリケートゾーン専用のアイテムを使って。クリニックではレーザー治療や黒ずみのホワイトニングなども提案しています。
3.アンダーヘアがムレて不快
アンダーヘアが生える部分には、脇の下と同じようにアポクリン汗腺があり、意外と汗をかきやすい場所。下着やガードル、タイトなボトムスでしめつけていると、汗やおりものの湿気がアンダーヘアにこもりやすく、不快なムレなニオイにつながります。
ムレの原因を減らすためにも、下着はできるだけ通気性がよく、しめつけないものを選びましょう。アンダーヘアの毛量が多い場合は、カットするか医療脱毛するとムレを抑えることができます。アンダーヘアを薄くしたいけれど、ツルツルにはしたくないというときは、2~3回だけ脱毛して毛の密度を調整するのがおすすめです。家庭用の脱毛器を強いパワーで使ってしまうと、やけどのような状態になってしまうことがあるので注意してください。
モヤモヤ度No.1!「かゆみ」の傾向と対策
デリケートゾーンの悩みのなかでも、打ち明けにくく、とくにモヤモヤするものといえば「かゆみ」。最近よくある4つの原因がこちらです。
かゆみの原因1:生理用ナプキン
吸水性のよさを重視したナプキンは、肌の水分まで吸い取ってしまい、肌に張り付いてかゆくなることがあります。最近は肌への優しさを重視したものが増えてきているので、いろいろ試して自分に合ったものを探してください。布ナプキンやタンポンを試してみるのもおすすめです。
かゆみの原因 2:おりもの
おりものが下着やおりものシートについた状態で、長時間そのままにしておくと、雑菌が繁殖しやすくなり、皮ふがかぶれてしまうことがあります。おりものシートはつけっぱなしにせず、日中3回くらいは交換しましょう。
かゆみの原因 3:デリケートゾーンの抵抗力低下
膣内の常在菌は、25歳をピークにだんだん減ってきて、早い人だと30代から膣まわりの抵抗力が弱くなってきます。そのため、ちょっとした疲れやストレスでバリア機能が弱まり、デリケートゾーンが乾燥しやすくなったり傷つきやすくなったりして、かゆみの原因になることがあります。
傷つきやすくなった皮ふは、ちょっとした汗や尿の刺激にもいままで以上に弱くなっています。また、皮ふの乾燥はかゆみのもとなので、デリケートゾーン専用の保湿剤か、アレルギー症状の出ない(使い慣れている)ボディ用の保湿剤を使って肌をしっとりさせ、バリア機能を高めましょう。ただし粘膜には保湿剤をつけないように注意してください。
かゆみの原因 4:こすりすぎ、洗いすぎ
かゆみの原因で最近増えているのが「こすりすぎと洗いすぎ」。外陰部はとても皮ふが薄いので、トイレットペーパーでゴシゴシこすったり、トイレの洗浄機能を使いすぎたりすると赤くただれてしまうことがあります。トイレットペーパーを使うときは、基本動かさずに、紙で押さえるようにして。下着はできるだけ化繊素材を避け、しめつけないものを選びましょう。
デリケートゾーンのトラブルは、不快感をおぼえながらも「そのうち治まるだろう」と放っておきがち。おりもののニオイが違ったり、いつもと違う激しいかゆみがあったりしたときは、恥ずかしがらずに婦人科を受診してほしいと、みつゆき先生は話します。
「とくに気をつけてほしいのは、かゆくて患部をかき壊してしまうこと。そこからまた別の細菌に感染してしまうこともあり得ます。クリニックでも、かゆみを抑えるための塗り薬を処方することがありますが、忙しくてすぐに病院にいけないときは、市販のデリケートゾーン用のお薬でかゆみを抑えるのもよい方法です」(みつゆき先生)
デリケートゾーンのトラブルは、カラダが疲れているかどうかの指標にもなる......と、みつゆき先生。よくあるトラブルの傾向と対策を知っておけば、繊細なデリケートゾーンともうまく付き合っていけそうです。
デリケートゾーンのかゆみのために、常備しておきたいアイテム
つらくてもがまんしがちなデリケートゾーンのかゆみ。無意識にかいてしまって皮ふを傷つけないためにも、かゆみを抑えるお薬を用意しておくのはいいアイデア。
デリケートゾーンのかゆみ・かぶれに使える小林製薬の「フェミニーナ」シリーズは、ほとんどのドラッグストアで購入することができるので、忙しくて婦人科に行けないときもサポートしてくれます。メントールや香料は使っておらず、低刺激で肌にやさしい処方で、非ステロイドであることも気軽に使える理由のひとつ。肌が敏感になる生理中に使っても大丈夫です。
使い方は簡単で、指やティッシュにとって、かゆみを感じるところにサッと塗るだけ。「フェミニーナ軟膏」はベタつかないクリームタイプで、つらいかゆみをすばやくしずめてくれます。外出先のトイレで使うなら、シュッとひと吹きするだけの「フェミニーナミスト」も便利です。
パッケージをリニューアルし、ポーチやお部屋に常備しやすい英字ロゴになったのもうれしいニュース。首筋や太ももなど、デリケートな皮ふのあせもや虫刺されなどにも使えるので、化粧ポーチに入れておけば◎。
デリケートゾーンのかゆみは、がまんせず早めに治すのがケアの基本。やさしさと素早い効きめを兼ね備えた「フェミニーナ」があれば、モヤモヤを吹き飛ばして快適な毎日が過ごせるはずです。
[フェミニーナ]
sponsored by 小林製薬株式会社
みつゆきみどり先生
国立佐賀医科大学(現佐賀大学)医学部を卒業。外科、救命救急、麻酔全般を習得した後、美容外科でボディデザイン、女性器形成手術などの症例を数多く手掛ける。また2009年には、レーザーによって女性器を治療・改善するライセンスをアメリカにて取得。2010年、日本初の女性医師による女性器形成専門クリニック「みどり美容クリニック・広尾」を開業。
撮影/内山めぐみ(商品カット)