【ゴルフ】“こざくら”こと小祝、初Vへ2位浮上2018年11月4日 紙面から
◇TOTOジャパンクラシック<第2日>▽3日、滋賀県大津市・瀬田GC北C(6659ヤード、パー72)▽晴れ、16・6度、西北西2・8メートル▽賞金総額150万ドル、優勝22万5000ドル▽78選手▽観衆4820人 今季すでに4度の2位がありながら、未だ初優勝がつかめない小祝さくら(20)=ニトリ=が7バーディー、1ボギーの66をマーク。通算10アンダーとして前日の7位から2位に浮上した。13アンダーで首位に立ったミンジ・リー(オーストラリア)とは3打差。逆転でシルバーコレクター返上&米ツアー競技でのプロ初V達成なるか。米ツアー2勝目達成を目指す畑岡奈紗(19)=森ビル=は申ジエ(韓国)とともに9アンダー3位、前日首位の柳簫然(ユ・ソヨン、韓国)は6アンダー13位に後退した。 大会初出場の小祝が探究心と向上心に満ちたまなざしで、米ツアー競技にその身を投じている。「昨日もすごく勉強になったけど、今日一緒に回った高真栄(コ・ジンヨン、韓国)さんは今まで自分が見た中で一番好きなスイング。一番きれい。スイングプレーン、リズムが完璧です」。“ああいう感じで打てたらいいなぁ”と思いながら、いいイメージでボールに向かうと、自分までいいショットが打てた。 4、5番で連続バーディーを先行。9番でも5メートルのパットを決めて後半に入ると、10番ではピン手前1メートル、12番は4メートルを沈めた。上がり2ホールも連続バーディーで、特に最終18番では10メートル以上の長いバーディーパットを「最後のひと転がり」でカップにねじ込んだ。 今や“黄金世代”の稼ぎ頭だ。前週まで34試合全戦に出場、6919万円余を稼いで賞金ランクは7位。予選落ちも12回とまだ波はあるが、2位4回、3位1回と表彰台に乗った回数はルーキーとして申し分ない。あとは「金メダル=優勝」をつかむだけだ。 「今週は難しいですね。レベルも高いし、下から追い上げてくる選手もたくさんいるし。もし優勝して来季米ツアーのシードをもらえたら? たぶん行かないと思います。英語もできないし」。“こざくら節”でほほ笑む小祝だが、そのマイペースぶりにこそ期待がふくらむ。 (月橋文美)
| |