『<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #05【気になる二人】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド)
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『<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #05【気になる二人】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)
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<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #05【気になる二人】[字][デ]
龍彦(野村周平)のお見合い相手は奈々(高梨臨)。テロ撲滅隊行きにリーチの奈々は、断ってもらうように仕向けるが失敗。龍彦は、恐縮しつつも奈々のことが気になって…。
詳細情報
番組内容
龍彦(野村周平)の5度目のお見合い相手は奈々(高梨臨)。テロ撲滅隊行きにリーチの奈々は、無理目な女を演じて見合いを断られるよう振舞うが、龍彦は恐縮し、こんな僕をどうぞ断ってくださいと言い出す始末。調子を崩された奈々は、引くに引けず自ら見合いを続行し、次回の約束までしてしまう。
その夜龍彦に話を聞いた北風(松本享恭)は「その女、明らかにリーチだね」と断言。テロ撲滅隊行きリーチになった女性が被害にあ
番組内容2
った事件が多数起きている状況を話す。奈々のような美人が何故振り回されるのか…。恋愛とは何処か違うが、奈々のことが気になっていく龍彦だった。
一方好美(佐津川愛美)は、イケメンで好条件の嵐望(大谷亮平)とお見合いで出会ったことに驚きを隠せない。さらに好美が出した「飲酒をしない人」という条件を知った嵐望から「ノーカウントにせず、僕ともう一度会って頂けませんか」と真剣な眼差しでアプローチされる。
番組内容3
嵐望は好美に母性の強さを感じていたのだ。2度目の食事でさらに二人の距離は近付いて…。
数日後、龍彦と奈々は再会。緊張する龍彦にあれこれアドバイスする奈々。奈々は徐々に、龍彦の前では素を見せられる自分を感じるようになる。料理が出来ないという奈々をお好み焼き屋に誘った龍彦は、強引に“マイヘラ”を奪われ、潔癖症を乗り越えるよう促されて…。
そんな中、お見合いに限界を感じた北風は、龍彦にある告白をする。
出演者
宮坂龍彦: 野村周平
冬村奈々: 高梨臨
銀林嵐望: 大谷亮平
鈴掛好美: 佐津川愛美
・
山口一朗太: 平山祐介
小野寺友紀子: 若村麻由美
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ)【脚本】
川嶋澄乃【音楽】
ワンミュージック【主題歌】
高橋優「aquarium」(ワーナーミュージック・ジャパン)【プロデューサー】
河角直樹(東海テレビ)
山崎淳子(共同テレビ)【制作著作】
共同テレビ【制作】
東海テレビ放送
(北風)たとえ 匿名でも
たっちゃんが もっと
自分のことも
さらけ出してくれたら
もっと
共感してもらえるんじゃないかな。
(奈々)こんな げすなやつとは
絶対 結婚しません。
リーチで 結構です。
(嵐望)初めまして。
(好美)鈴掛 好美です。
♬~
(奈々)見合い相手って あなた?
(龍彦)すいません。 僕なんかで。
(龍彦)お帰りいただいて
結構です。
どうぞ 遠慮なく
お断りになってください。
(奈々)そうしたいのは
やまやまだけど。
えっ?
せっかく 来たんだから
お茶ぐらい 行きましょうよ。
えっ!?
(嵐望)そうですか。 好美さんは
都内の病院で 看護師を。
(好美)はい。
(嵐望)で ご家族が
兵庫県に住む
お母さんが お一人?
(好美)ええ。 ああ あのう。
5年くらい前に
父親は 亡くなりましたので。
(嵐望)ああ。 そうですか。
それは お寂しいですね。
♬~
(従業員)何に なさいますか?
私は コーヒーで。
(従業員)はい。
僕は ア… アイスコーヒー。
(従業員)かしこまりました。
(紅子)《とにかく 背水の陣よ》
(紅子)《自分から
断らないためには
徹底的に 嫌な女を演じなさい》
(光子)《徹底的に 嫌な女ね…》
《やっぱり わがままで
自己中な女じゃない?》
(マコ)《あっ。 無理めな女は
どうですか?》
《無理めな女?》
(マコ)《そう》
《自分には 手が届かない女だって
男に 思わせるんです》
《それ いいかも》
♬~
(従業員)お待たせいたしました。
ごゆっくり どうぞ。
ありがとうございます。
♬~
いただきます。
もしかして お箸も
マイ箸 持参?
あっ はい。
(好美)お父さまは
フランス文学の教授で
お母さまは
着物スタイリスト。
すごい ご家庭なんですね。
(嵐望)まあ 何不自由なく
育ててくれたことには
感謝してますけど 今は 僕も
自立した 大人ですから。
(好美)あのう。
どうして 抽選見合いなんか?
あなたのような すてきな男性…。
あなたのような すてきな女性…。
自力で結婚相手を見つけられる…。
自力で結婚相手を見つけられる…。
どうしても この人だって思える
女性と
出会えてないからだと 思います。
結婚に 向いてない女だからじゃ
ないかしら。
結婚に 向いてない?
(怜子)《お嫁さんに
なりたいなんて夢は
もう 胸に しまっとこうって
決めたの》
(早苗)
《私ね 子供が 産めないんだ》
そうですよね。 みんな
いろんな事情が ありますよね。
変な質問をして
すいませんでした。
えっ? 何で?
(好美)あのう。 こんなこと
私から お聞きするのは
大変 失礼だとは
思うんですけど。
(嵐望)はい?
私は 希望条件に
「飲酒をしない人」と 書きました。
銀林さんは
お酒 飲まれますか?
ええ まあ。
たしなむ程度には。
そうですか。
酒を飲む男が 嫌いですか?
いや。
そういうわけでは…。
(嵐望)亡くなられた お父さんが
アルコール依存症だったとか?
(嵐望)好美さんって
分かりやすい人ですね。
冗談のつもりで 聞いたのに
まるで
奈落の底に 突き落とされたような
暗い顔して。
あっ。 すいません。
笑ったりして。
何か カワイイなと 思って。
大丈夫ですよ。
僕は アルコール依存症では
ありませんよ。
あのね。 どうして 私が 結婚に
向いてないかっていうと…。
いや。 いいんです。
無理に おっしゃらなくても。
無理にじゃないわよ。
私 料理が 全然 できないの。
卵も 割ったことないし。
作れるのは
カップラーメンぐらい。
そうですか…。
そしたら
カップうどんも 作れますね。
はっ?
それから カップそばも。
すいません。
つまらないこと 言って。
空気が 読めなくて
場を 凍らせることが
しょっちゅうなんです。
こんな男 嫌ですよね?
どうぞ 断ってください。
失礼します。
えっ? あっ…。
ちょっと待って。
何で? 私と 付き合いたいと
思わないの?
えっ?
(嵐望)好美さんは 休みの日は
何されてるんですか?
(好美)そうですね。 ああ…。
お友達と 遊びに行ったりとか。
(嵐望)へえー。
あっ。 お友達といっても
まだまだ 少なくて。
東京に 出てきて
まだ 3カ月くらいなので。
どんな友達が できたんですか?
元 患者さんです。
退院した おばあさんと
仲良くなって。
連れてってもらいました。
何か いいですね。 好美さん。
あなた 私に
興味がないんですか?
えっ?
っていうか…。
そんな簡単に
「断ってください」なんて
結論 出さないでよ。
お見合いなんだから
もっと 話しましょうよ。
でも 僕になんか
興味 湧きませんよね?
えっ?
えっと…。
これからよ。
興味が湧くか どうかは これから。
判断できるほど
まだ 話してないじゃない。
そうですけど…。
いいから 座って。
分かりました。
あのう。
あなた 何て 書かれました?
お見合い相手への 希望条件。
えっ?
そのう。 私が その条件に
見合ってなかったら
この お見合い
ノーカウントに なりますよね?
ああ。 あなたは
ノーカウントに したいんですか?
いえ。 そういうわけでは…。
(嵐望)あっ。
紅茶 お代わりしますか?
よかったら ケーキとかも。
(好美)ああ いえ。
何も いりません。
(嵐望)そうですか。
あっ。
指のところに 傷が。
(嵐望)紙か 何かで
切ったんでしょう。
どうってこと ないですよ。
でも 念のため
貼っておきましょう。
ちょっと いいですか?
(好美)失礼します。
この見合いって ノーカウントに
なってしまうんですかね?
えっ?
だって 僕が
「飲酒をしない人」って 条件に
見合ってないわけだから
普通なら ノーカウントですよね?
好美さん。 ノーカウントに
しないでもらえませんか?
僕と もう一度
会っていただけませんか?
で 希望条件は
何て 書かれたんでしょう?
ああ。 残念ながら
僕が書いた 条件は
個人的で 感覚的な 尺度なので
おそらく 事務局では
判断材料に 扱ってもらえないと
思います。
そうなんだ。
あなたは
何て 書かれたんでしょうか?
年収 1, 000万以上とかなら
僕は 完全に アウトです。
ノーカウントに できます。
私も…。
私も 個人の尺度でしか
測れないものだって
事務局から 却下された。
そうなんですか。
うん。
(鯨井)えっ!? そんな美人と
連絡先を 交換したのか?
はい。 なぜだか…。
(鯨井)何で!? どうやって!?
いや。 何か 流れで…。
《すいません》
《やっぱり お断りしてくださって
結構なので》
《待ってって 言ってるじゃない》
《待って どうするんですか?》
《もう 会うこともないのに
いつまでも こうしてたって…》
《もう 会わないなんて
誰が 決めたのよ》
《じゃあ また 会うんですか?》
《会うわよ。
会うに 決まってるじゃない》
《連絡先 交換しましょうよ》
(北風)その女
明らかに リーチ女だね。
そうかな?
(鯨井)そうに決まってる。
たっちゃん。 これを 見ろ。
「抽選見合い リーチ刑事事件」
何ですか これ?
(鯨井)女が すでに
2回 断っていて
リーチだと 感づいた男が
その女を 脅迫して
結婚を 迫ったんだ。
だが 相手にされず
ストーカー行為に 及んで
警察に 逮捕された。
そんな事件 あったんですか?
(北風)他にも あるよ。
(北風)リーチになった
見合い相手の女性を 脅して
大金を 巻き上げた男が
告訴されたという 事件が
起きてる。
(鯨井)分かった。
おそらく その 奈々って女は
ネットで 事件を知って
ビビってるんだ。
たっちゃんに
リーチだと 悟られたから
同じように
脅迫されるんじゃないかって。
そんなこと
僕は しないですよ。
(北風)ビビってるか どうか
分からないけど
連絡先を 交換した理由は
やっぱり リーチだからだと思うよ。
そうだよね…。
苦しめたら かわいそうだから
僕から 断った方が いいよね。
(北風)たっちゃんが
気に入らなかったならね。
《私も 個人の尺度でしか
測れないものだって
事務局から 却下された》
気に入るとか
気に入らないって いうより
何か 気になるんだ。
あんな美人が 何で 自力で
結婚できないのか…。
何で 抽選見合い結婚法なんかに
振り回されているのか…。
もう少し 話を聞いてみたい。
(北風)そっか。
その美人も 抽選見合い結婚法の
被害者の 一人かもしれないね。
(塚田)おいおいおい。 今度は
抽選見合い詐欺事件だってよ。
(笹原)詐欺事件?
(塚田)ああ。 替え玉詐欺。
リーチになっちまった 美女が
ブスに 金 払って
替え玉を頼んで
男から 断ってもらうよう
しむける。
そんな事件が 乱発してるんだと。
(笹原)えーっ。
(塚田)提出書類には
写真 ついてないからな。
替え玉でも バレないんだよな。
(笹原)美人は ブスに
幾らぐらい 払うんですかね?
(塚田)調べましょ。
(笹原)お願いします。
(塚田)「ブス」 「替え玉」 「値段」
その手を使えば
よかったんじゃないですか?
はっ?
悪いけど 私
そこまで 性根は腐ってないから。
替え玉なんて そんな
ひきょうな まね 絶対にしない。
っていうか
何で また ここなのよ?
芸がない男ね。
そういう芸がないと
モテないんでしょうか?
えっ?
雑誌とか ネットで
勉強してきたけど
うまく 活用できなくて。
どんな勉強?
女性は デートのとき
スマートに エスコートしてくれなくちゃ
嫌だとか。
男性の服装に関しても
金さえ掛けりゃ いいんじゃなくて
センスが 問われるとか。
無駄な勉強ね。
はい。 僕にとっては。
そういう意味じゃなくて。
あなたは マスコミに
踊らされてるだけだって
言いたいの。
ホントに 好きな人だったら
スマートに ワインを
注文してくれなくてもいい。
好きな人と 一緒に いられるなら
牛丼屋だって 構わない。
世界中の女が どうかは
知らないけど
少なくとも 私は そうよ。
意外です。
ただ 相手に
そう 伝わったことは ないけど。
何でですか?
みんな 私が おしゃれな
レストランじゃないと
駄目だって 思い込んでるから
あえて 否定してこなかった。
♬~
(好美)あっ。
すてきな お店ですね。
気に入ってる店なんです。
大事な話を するときは
個室が 使えますしね。
(好美)大事な話。
≪(従業員)失礼します。
≪(戸の開く音)
ありがとうございます。
(嵐望)食事は いつもの
ランチコースで。
(従業員)おビールなどは
いかがなさいますか?
(嵐望)今日は やめとく。
(従業員)かしこまりました。
すみません。
気を使っていただいて。
いや。 ノーカウントに
しないでいただけたんですから
当然ですよ。
それにしても
ご実家を 遠く離れて
看護師をされてるなんて
立派ですね。
(好美)そんなことは ないです。
(嵐望)でも お母さんに
仕送りなさってるんでしょ?
(好美)えっ?
(嵐望)
母一人 子一人なんですから
いずれは お母さんのところに
戻られるんですか?
それとも 東京に呼ぶとか?
とんでもない。 あの年代は
年金で 悠々自適です。
実家の土地は 母のものですし
うちの母は 人一倍
地元愛が 強いんです。
お友達も 大勢いますし
東京に 来るなんてことも
まったく 考えてないです。
だから 結婚しても
東京に 呼び寄せて
同居するなんて 心配も
ありませんし
もちろん 私が
地元に 帰るなんてことも
まったく 考えてないです。
まったく…。
(嵐望)ちょっと 失礼して
お手洗いに。
(好美)はい。
ねえ? もしかして
そのスーツ
見合いフェアに 乗せられて
買ったんじゃない?
はい。
やっぱり。
背伸びすると
かえって ぼろが出るわよ。
いつもは どんな服装してんの?
普通の ズボンに
会社の ジャンパーです。
普段 着てるもので いいのよ。
必死に カッコ良く
見せようとする いじましさが
見えない分だけ
たぶん ましだと思う。
それに 誰だって 普段着の方が
リラックスできるでしょ?
だいたいね 極度に
緊張してること自体
すっごい カッコ悪い。
堂々としてれば いいのよ。
でないと 一生 結婚なんか
できないわよ。
すみません。
「すみません」って
簡単に謝るのも 駄目。
男のくせに みっともないでしょ。
はい。
なんて 結婚できてない 私に
言われてもね。
奈々さんなら
自力で 結婚できますよ。
料理さえ できるようになれば。
うん?
やってみませんか? 料理。
はい?
(バイブレーターの音)
もしもし?
(あき恵)ああ。 好美?
今日は 休みで 家におるんか?
ううん。 外や。
ごめん。 お母ちゃん。
今 取り込み中やから
また 後で。
(あき恵)腰が 痛うて
たまらんのや。
(あき恵)あんたが
家に おったときは
しょっちゅう もんでくれてたから
よかったんやけど。
≪(好美)昨日 よく効く 湿布
たくさん 送ったから。
あしたの朝には 着くと思う。
それ 貼ったら 効果抜群やから。
なっ? お母ちゃん。
(好美)あっ。 ほな また 後で
かけるから。
すみません。
(嵐望)やっぱり 嘘ですね。
(好美)えっ?
(嵐望)あなたは お母さんを
ないがしろに
できるような人じゃない。
さっきの話し方を 聞いて
目いっぱい 嘘ついてるって
分かりました。
何で そんな嘘 つくんですか?
だって…。
親を 大切にしている女性。
すてきだと 思いますよ。
(従業員)いらっしゃいませ。
こちらの お席 どうぞ。
すいません。 へらを
洗わせてもらっても いいですか?
(従業員)ああ。 はい。
こちら どうぞ。
すいません。
すいません。
何で わざわざ
へらを 買うのよ?
突然だったので。 家には
マイへらが あるんですけど。
そういう意味じゃなくて。
マイへらじゃないと 駄目なの?
すいません。
よく 見ててくださいね。
すごく 簡単なんで。
料理って 言えんの? これ。
まず 具を 寄せ集めながら
厚さが 2~3cmになるくらいに
形を 整えます。
豚バラが 焼けたら
この上に 載せてください。
あっ。 もう 焼けてますよ。
ひっくり返すのが
難しいんです。
コツはですね
手首の返しですね。
思い切って 一気に
くるっと 回すんです。
いきます。
じゃあ この下に
卵を 割ってください。
お願いします。
あっ。 殻が入ってますね。
そうです。 そうです。
殻を。 殻を。
殻が…。
どうぞ。
♬~
うん。 おいしい。
よかったです。
あっ。 ついてますよ。
ソース。
うん?
あっ。 ここに。
♬~
あなたのリュック ドラえもんの
ポケットみたいだね。
♬~
(嵐望)看護師の仕事は
好きですか?
はい。 人の役に立ってるって
思えるだけで
精神的に 救われるんです。
誠心誠意 看護師の仕事
やってますけど
まだまだです。
死ぬまで 修業って気がします。
あっ。 私 何 言ってるんだろ?
すみません。 会って まだ
日も浅いのに 変なことを。
(嵐望)ううん。
すごく いいよ。
すごく 率直で
話していて 気持ちがいい。
そうですか。
(嵐望)あのね。
(好美)はい。
僕は 君に会った瞬間
郷愁を 覚えたんだ。
郷愁?
(嵐望)就職したばかりのころに
付き合っていた女性と
おんなじ感じの
生真面目で 素朴で
あるがままの自分を
一生懸命
生きてる人なんだろうなって。
その方とは 別れたんですか?
うん。 まあね。
もう 何年も前の話だよ。
そうですか。
(嵐望)ところで 次は
どんなところに 行きたいですか?
(好美)えっ? 次?
次は もんじゃ焼きです。
できました。
いただきます。
うん。
潔癖君。
えっ?
やめたら? そういうの。
いや。 でも あのう…。
ちゃんと 消毒してあるわよ。
ほら。 食べてみぃ。
いや。 あっ。
どう? 吐きそうになる?
でしょ? こんなのね
単なる あなたの 思い込みなのよ。
レストランの フォークやら
箸やら 使えないんじゃ
キスなんて 永遠に
できないわよ。 はい。
♬~
♬~
おいしいです。
でしょ。
ほら。 食べよ。
はい。
熱っ。
表面が 焼けたら
あんこを 載せてください。
あっ。 それは くるみです。
分かってるわよ。
今日は 炭水化物の 取り過ぎ。
しかも デザートに…。
この あんこ巻き? なんて 最悪。
たまには いいんじゃないですか?
あしたは ジム 行って 走る。
ストイックですね。
(♬『G線上のアリア』)
(♬『G線上のアリア』)
♬(ハミング)
好きなんですか?
『G線上のアリア』
知ってるの? この曲。
アニメの挿入曲なんで。
また アニメか。
好きなんだね ホントに。
奈々さんは
何で この曲 好きなんですか?
えっ?
そんなこと あなたに
言う必要 ないでしょ。
さっ。 焼けたんじゃない?
これぐらい 料理なんて
言わないわよ。 楽勝。
今度は お味噌汁の作り方
教えましょうか? おふくろの味。
私は おふくろの味 知らない。
お母さん。
私が 6歳のときに 死んだから。
ほとんど 覚えてないのよ。
そうなんですか。
すいません。
無神経なこと 言って。
別に。
(北風)《その美人も
抽選見合い結婚法の
被害者の 一人かもしれないね》
(加代)そっか。
「お酒を 飲まない人」っていう
絶対条件を 譲ってでも
付き合いたいぐらい
いい男ってことか。
(好美)うん。
いざ 目の前に 自分には
もったいないぐらい
好条件の人が 現れたら
事務局に 嘘をついてでも
逃したくないって 思っちゃって。
私 ずるい女ですよね。
(加代)フフッ。
人間って そういうもんでしょ。
(加代)好美ちゃんは
幸運の持ち主なんだよ。
素直に ラッキーと思って
突き進めば いいんじゃない?
(バイブレーターの音)
その人から?
(好美)はい。
(加代)じゃあ。 頑張ってね。
(好美)はい。
(チャイム)
はい。
北風君。 どうしたの? 急に。
(北風)たまには 2人で
飲みたいなと 思って。
(男性)退院したら 孫と 一緒に
遊園地に 行くんだ。
(好美)いいですね。
終わりましたので
また 何かあったら 言ってください。
(男性)ありがとね。
≪(せき)
(好美)どうしましたか?
立てますか?
(チャイム)
(チャイム)
≪(駆ける足音)
(好美)すいません。
ごめんなさい。
あのう。 今日に限って
交代の看護師に 病欠が出ちゃって
それで シフト変更して
ぎりぎりまで 仕事してて。
すいません。 すぐに 支度します。
タイ料理は
また 今度にしよっか?
今日は 君の部屋で 僕が作るよ。
いや。 そんな。
(嵐望)食材 買ってくるから。
ねっ。
たっちゃんは
その美人が 気に入ったの?
この前も 言ったけど
気に入ったんじゃなくて
気になってるだけ。
何か 放っておけない
気がするんだ。
そっか。
それに 奈々さんと 一緒にいると
潔癖症も 気にならないんだ。
奈々さんが 強引だから。
ふーん。
でも 治ったわけじゃ
ないんだけどね。
でも 一歩 前進。
うん。
♬~
《今度は お味噌汁の作り方
教えましょうか? おふくろの味》
まずい。
作れるわけ ないじゃん。
《すいません。
無神経なこと 言って》
(好美)手際が いいんですね。
(嵐望)一人暮らし
するようになって
頻繁にするように なってね。
(好美)スープは おしょうゆ
入れるんですね。
おふくろの味ですか?
(嵐望)うちは おふくろが
忙しい人だから。
家政婦さんが 作ってくれた
家政婦さんの味。
お金や 生活には
不自由しなかったけど
正直 ちょっと
寂しかったかな?
そうだったんですね。
だから 僕は 提出書類の
相手への 希望条件に
「母性の強い人」って 書いたんだ。
(嵐望)初めて 会ったときから
好美さんに
強烈な母性を 感じた。
(嵐望)好きなんだ。
好きなんだ。
君のことが。
♬~
はい。
(北風)ありがと。
ねえ? たっちゃん。
僕も 被害者の 一人なんだ。
えっ?
僕は…。
ゲイなんだ。
物心 付いたときから
気になるのは いつも 男子だった。
はっきり 自覚したのは
高校生のとき。
同性の親友に 彼女が できて
ショックを受けた。
それまでは 大切な親友だから
好きなんだって 思ってたけど
「ずっと 一緒に いたい」
「独り占めしたい」って 気持ちが
芽生えて
毎日が 苦しかった。
たっちゃんたちの前で
恋愛否定論を 語ってたのは
単なる カムフラージュ。
そうだったんだ。
《そもそも 結婚。
いや。 恋愛なんて
エネルギーの
無駄遣いじゃないかな?》
《僕は 恋愛も 結婚も
必要性を 感じないから》
抽選見合い結婚法が できてから
僕も 仲間も 苦しんでる。
結婚は 異性とするものだって
一方的に 決め付けられて
見合いを 強要されて。
堂々と カミングアウトしてる
連中は
即行 見合い相手に告白して
断られるという手段を
取ってるけど。
僕のように カミングアウト
してない者は それが できない。
もし 噂が広まったら
仕事にも 悪影響を及ぼすし
家族のことも 傷つけてしまうから
怖くて できない。
北風君は 帝国理化学研究所に
勤めてるんだよね?
お堅い会社だから
本当のこと 明かせないのかな?
歴史ある会社だし
昔からの 価値観が
まかり通ってる 組織だし。
東大 出たことが
自慢の親にもさ
落胆させたくないから
言いだせない。
エリート まっしぐらの人生を
期待されてるから?
そうだね。 だから 嫌々 見合いを
繰り返して
別の理由で 断られるように
しむけてるんだ。
ゲイだけじゃない。
どうして 僕に?
たっちゃんのブログを 見たから。
たっちゃんなら
分かってもらえると 思ったから。
今日ね 僕は 限界を感じたんだ。
限界?
うん。 今日 僕は
3回目の 見合いだったんだ。
(女性)《申し訳ないんですけど
あなたから この お見合い
断ってもらえませんか?》
《どうしてですか?》
(女性)《私…》
《女性しか 愛せないんです》
(北風)自分も ゲイだから
そっちから 断ってほしいとは
とてもじゃないけど
言えなかった。
彼女も 同じ立場で
ずっと 苦しんできたんだって
分かったから。
さっき 僕は 初めて 自分から
事務局に 断りの電話を
入れたんだ。
理由は 性格の不一致。
たっちゃんが 言ってた
こういうときの 常套句。
とてつもなく 便利で
ずるい言葉だよね。
性格の不一致なんかじゃない。
性の不一致だ。
政府も そういう課題があることに
気付いてるはずさ。
13人に 一人は
性的マイノリティーなんだから。
13人に 一人。
それって 左利きの人や
血液型が AB型の人の 出現率と
同じぐらいだよ。
そんなに…。
あっていいわけが ないよ。
こんなに 多くの若者を
傷つける法律が
あっていいわけが ないよ。
♬~
♬~
北風君の 言うとおりだ。
人を 傷つける法律なんて
あっていいわけが ない。
絶対に あっていいわけが ない。
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
「だから あなたは
正義を貫く勇気を 失ったの?」
「そして 失ったままで
これからも 生きていくの?」
「失った正義を 取り戻す勇気を
持ちたい」
<いや。
取り戻さなければ ならない>
<僕は そう 決意しました>