納得できない記事を見つけたので、持論を展開してみた。 以下、朱書きは、私。 ●出力電圧の低いカートリッジの方が音が大きいという体験です。 これは電流入力型のMCヘッドアンプであると仮定すると、とても納得できます。 抵抗の低いカートリッジだとゲインが大きくなるという性格があるからです。 以前紹介しました、電流入力型MCヘッドアンプ 「B.M.C. Phono MCCI] これの 取扱説明書より 引用。 I=V/(Rmc+Rin) I:アンプへの入力電流 V:カートリッジ出力電圧 Rmc:カートリッジ・インピーダンス Rin:入力インピーダンス 「ゲイン」とは、「出力電圧/入力電圧」だ。 カートリッジまで含めてなんて、勝手に定義を変えるな。 上式から、アンプへの入力電圧Vinは、 I=V/(Rmc+Rin) V=I*R Vin=(V/(Rmc+Rin))*Rin=V*(Rin/(Rmc+Rin)) どうだ、電流なんか見えなくなって、抵抗分配比だけで成立したろ。 あなたは、どっかの会社のセールス・トークに騙されたのだ。 なので、抵抗の低いカートリッジで、音量が大きくなったからと言って、「電流入力型」であると言う証明にはならない。 上式からも解るように、RiがRmcを無視できるほど大きい場合、(Rin/(Rmc+Rin)は、ほぼ1/1になるので、「高入力インピーダンス・アンプ」では、アンプの出力電圧は、ほぼカートリッジの出力電圧に比例する。 しかしながら、「低入力インピーダンス・アンプ」だろうと、「高入力インピーダンス・アンプ」だろうと、上式は変わらない。 電流入力だろうと、電圧入力だろうと、オームの法則は不滅だ。 どっかの大学の医学部の講師の方、隣の学部には算数に強い人がいると思うので、上式の検証をお願いします。 ●※電流入力型でない、普通の ロー出しハイ受けの世界では、カートリッジの出力電圧だけで音の大小が決まります。 諸悪の根源が見付かった(笑)。 あなたは「低入力インピーダンス・アンプ」を「電流入力型アンプ」と定義したのだ。 騒動の発端はこれだったのだ。 論争はここから始まったのだ。 ●このように入力インピーダンスが低くてもカートリッジを選ばないのが電流入力型MCヘッドアンプの特徴です。 C-2 が電流入力型だと言ってもよいと思える一つの理由です。 ここまで言われたら、いくら「思える」と言っても、ふつうの人は、C-2は「電流入力型」だと解釈する。 ど素人を騙すな。 ●このような特性から、カートリッジを選ばない。 それが電流入力型MCヘッドアンプの特徴です。 電流入力型MCヘッドアンプではロー出しハイ受けではないので、 この説明が諸悪の根源だ(笑)。 「電流入力型MCヘッドアンプでは」ではなくて、「低入力インピーダンス・アンプでは」だろう。 アンプのカタログに、入力インピーダンスが 3Ω だとか 10Ω だとか書いてあっても心配する必要はありません。 「DENON推奨入力インピーダンス100Ωよりは音量は小さいが、聴取するには十分な音量が出るので、心配する必要はありません」だろう。 ●C-2 のMC入力は 反転増幅器 である事が分かっていますし、その 入力インピーダンス も 10Ωと低いです。しかも固定。 これは、正しい。 C-2 のMCヘッドアンプは 電流入力型 と言えるでしょう。 ※反転増幅器なのですが、オーディオ業界風の表現。 ※このタイプは、「電流入力/増幅型」 「電流増幅型」 色々と呼び名あるようで名称は統一されてい模様です。 ネットで検索しても情報は少ないです。 ただ、基本は「反転増幅回路」です。 ど素人を騙すな。 業界では「反転入力増幅器」を使った低入力インピーダンスアンプを電流入力型と呼んでいると解釈するのが妥当だ。 「反転入力増幅回路」と「反転増幅回路」を混同したのが、諸悪の根源だ。 ※オペアンプで実装するとは限らない ただ、電流入力といっても純粋な電流/電圧変換などではなく、よくよくみると実は 入力端の電圧を増幅しているだけだったりして話がややこしい。 そういう面からすると私は電流入力より 反転増幅回路 と言ってもらった方がスッキリします。 分かっているようで分かっていないのが 電圧 と 電流 です。 この説が諸悪の根源だ(笑)。 「反転入力増幅回路」は差動アンプでないと実現できない。 「電流入力型」と呼ばず、「低入力インピーダンス・アンプ」と呼んでおれば、ここまで紛糾することは無かった。 ●抵抗の低いカートリッジだとゲインが大きくなるという性格があるからです。 ゲインの定義を勝手に変えるな。 ゲインとは、出力/入力だ。 C-2 入力感度を測定していた時の測定条件10Ω?⑤ 2018/10/16 ●※50μV/10Ω(Rmc)の測定条件だと解釈。80倍のゲインが必要。 Rmcの10Ωの影響で入力レベルが半分になります。 文脈から測定結果に10Ωが影響を与える場所、Vsが測定点だろうと読み取りました。 ●「50μV/10Ωで定格出力が得られるという意味です。」という説明は 「50μV/10Ω(Rmc)で定格出力が得られるという意味と捉えられます。 勝手に「/10Ω」=「(Rmc)」と解釈するな。 ゲインとボリュームの違い②電流入力型 2018/10/11 ●私やオーディオ業界が「電流入力型」「電流増幅型」 と言っているものは、「反転増幅回路」と言って差し支えないと思います。 勝手に解釈するな。 「反転入力増幅回路」と「反転増幅回路」の違いも知らないようだ。 C-2は、差動増幅ではない。 普通のエミッタ―接地の純コンプリメンタリーPPの「反転増幅回路」だ。 オーディオ業界が言ってる電流入力型アンプは、差動増幅回路を使った「反転入力増幅回路」だ。
●「反転増幅」のゲインはMCカートリッジで決定されるようになります。 完全な誤解だ。 ゲインをはき違えている。 低入力インピーダンス・アンプの出力電圧は、MCカートリッジで決定されます、ならば正しい。 ●アンプ本体のゲインは変わりません。 しかし、実使用時のカートリッジ含みのゲインは変わります。 普通のアンプでも、カートリッジ含みのゲインが変わるようにみえますが、それはゲインではなくて、抵抗による電圧降下です。 これもアンプ本体のゲインは変わっていません。 カートリッジによる音量差は、反転増幅ではゲインによって、もたらされ、非反転増幅では抵抗分圧(ボリューム)によって、もたらされる。 理解不能。 おそらく、言いたいのは以下だろう。 Vin:アンプ入力電圧 Rin:入力インピーダンス V:カートリッジ出力電圧 Rmc:カートリッジ・インピーダンス とすると、 Vin=V*(Rin/(Rin+Rmc)) なので、 Rinが低い場合には、Rmcによって出力レベルが決定される。 Rinが高い場合には、Vによって出力レベルが決定される。 完了 YAMAHA C-2 の MCヘッドアンプを探る・第9回(完) 2018/10/9 ● Q.信号が反転しているだけで反転増幅器ではない A.オペアンプの反転増幅器でないという意味ならその通りです。ちなみに1石のエミッタ接地回路で反転増幅器は作成できるとされています。第2回でご紹介の通りです。 反転入力増幅回路と反転増幅回路は、似て非なるものだ。 反転入力増幅回路は、差動アンプで無いと実現できない。 反転増幅回路はトランジスタ1石のエミッタ接地回路で実現できる。 下記、参照。 ちなみに、C-2は、トランジスタ1石のエミッタ接地回路の反転増幅回路だ(パラPPは1石と見做す)。 第2回は下記。 ●とりあえず、こいつをプッシュプルのパラに仕立てれば YAMAHAの IC相当 になるだろうという推測です。 できません。 策士、策に溺れるだ。 こんな屁理屈をこね回さず、以下のように説明しておけば、紛争には発展しなかった。 C-2は、普通の反転アンプだが、入力インピーダンスが10Ωととても低い。 そのため、アンプの出力がカートリッジのインピーダンスによって決定される。 なお、入力インピーダンスが高い場合は、カートリッジのインピーダンスは無視されて、カートリッジの出力電圧によって、アンプの出力は決定される。 このことは、次式から導かれる。 Vin:アンプ入力電圧 Rin:入力インピーダンス V:カートリッジ出力電圧 Rmc:カートリッジ・インピーダンス とすると、 Vin=V*(Rin/(Rin+Rmc)) ●反転増幅回路を「電流入力型」「電流入力/増幅型」「電流増幅型」などと表現するのがオーディオ業界では慣例のように見受けられましたのでそのように表現しています。 勝手に解釈するな。 これが、紛争の元凶だ。 CA-2010 MC入力インピーダンス 2018/9/17 ●電源電圧±12Vで、入力インピーダンスがほぼ10Ωとなりました。 私はこれを入力インピーダンスが10Ωになるように、電源電圧を調整したと解釈した(笑)。 誤解だったら、ごめんなさい。 |
この記事に
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先ほどの記事の後に、これ書いたのですか?
内容が極端です。那須山さん流、なんでしょうけれども!
嵐(荒し)の予感です。
これは、那須山さんの持論ですね。
これだけ書くには、挑発的な何かあったのでしょうか?
少し落ち着いてください。
引き合いに出している「B.M.C. Phono MCCI]
これは、バランス入力なのでC-2とは同じ線上ではない
と思いますよ。
>どっかの大学の医学部の講師の方、隣の学部には算数
>に強い人がいると思うので、上式の検証をお願いします。
これは意味がわからないです。
[ AudioProject ]
2018/10/19(金) 午前 11:13
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