今やアメリカも日本も、恐ろしく蔓延しているのが、反知性主義。
「同じ阿呆なら踊らにゃ損損」状態だ。
・・・そう考えると徳島はやはり反知性主義の温床だったのか?
まぁそれは冗談として、
この業界に入って、ずっと痛感してきたのが、「アホに合わせるしかない」ということだ。
正論が通じない。
アホだから理解できない。
アホだから同調圧力がすぐに発生する。
僕だっていろんな夢や野心を持って業界に入ったが、次第にそんなのそっちのけで、「これならお前みたいなアホでも解るよな!な?」という脅しで生き延びるようになった。
しかし、くだらないことだ。次第に飽きがきた。
実写映画を経験して、「アニメ業界ってホントにアホばっかりだったんだ!」と愕然とし、もの凄い動揺から『フラクタル』を始め、なんとか知性のある人間を集めようと声をかけたらやはりアホしか集まらず、更なる絶望感から「アニメはこの程度しか通じない」と『WUG』を立ち上げ、それでもアホがこの業界から減る訳でもないから、信じられないことばかりが起きた。
このくだらない状況は今日明日で変化するものではないだろう。
今僕の周辺にはようやく「アホじゃない」人間が(しっかり選別してるので)集まるようになり、やっとこさ僕の創作の引き出しが開くようになってきたが、「所詮アニメ」だから、何が起こっても不思議ではない。
アニメがアニメである限り、もうこの状況が劇的に変化することはないだろう。
「高畑・宮﨑・富野」の時代がむしろ異常だったのだ。
しかし「アホでいいんじゃい!俺みたいなアホを納得させられない奴もアホなんじゃい!」という開き直りを世界的に矯正するのは、並大抵の努力では難しいだろう。
昨日も「もうひとつの立憲フェス」で、反知性主義に陥るな、ニヒリズムに陥るなと連呼していたが、僕はそれには悲観的だ。
今も「民意」の力を信じたいところだが、こうもアホが発狂してうるさいと、道理も引っ込むだろう。
昨日も渋谷がアホで溢れたらしいが、マジで滅ぶんじゃね?この国、とまで思ってしまう。
まぁ、地道にやろう。
どこかで皆が我に返る時も来るだろう。
おそらく、それは甚大なカタストロフの後だろうが。