【スポーツ】[ラグビー]福岡、因縁のオールブラックス戦! “5年越し”のトライ奪う2018年11月3日 紙面から
ラグビーの日本代表(世界ランキング11位)は3日、東京・味の素スタジアムで世界1位のニュージーランド(NZ)代表「オールブラックス」とテストマッチで対戦する。試合前日の2日、日本代表は試合会場の味スタで最終調整。エースWTB福岡堅樹(26)=パナソニック=は、5年前の対戦で試合終了直前に、あとわずかのところで阻まれたトライを取り返すことを誓った。 いつも謙虚な姿勢を崩さないフィニッシャーが語気を強めた。「普段は自分がトライをすることにはこだわらないけど、今回は、自分でトライを取りたい」
5年前のあの瞬間は、忘れられない。2013年11月2日、東京・秩父宮ラグビー場。当時筑波大2年生だった福岡はオールブラックス戦に左WTBで先発した。6-54の後半ロスタイム、相手ゴール前でトライ体勢に入った福岡がグラウンディングする寸前、NZの闘将、マコウ主将が猛タックル。ビデオ判定の結果、懸命に伸ばした福岡の手がボールを置く一瞬前に、足先がタッチラインに押しつけられていたのだ…。日本は、屈辱のノートライ負けを喫した。 「たとえ勝ちが決まっていてもトライさせない執念を学びました。でも僕もそこから成長しました」 15年W杯と16年リオデジャネイロ五輪(7人制)で躍進したチームの一員となり、さらにスーパーラグビーでもタフな経験を積んだ。 「必要以上に相手を大きく見る必要はない。サンウルブズでもNZ勢相手に通用した。強みを前面に出して勝負します」 日本のエースが、世界王者を相手に成長を証明する。 (大友信彦)
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