【プロ野球】新井感動! 「日本一頼むよ」広島駅で温かい出迎え2018年11月3日 紙面から
SMBC日本シリーズ2018は3日、舞台をマツダスタジアムに戻して第6戦が行われる。3連勝で2年連続日本一に王手をかけたソフトバンク(パ2位)はバンデンハーク、後がなくなった広島(セ優勝)はジョンソンが先発すると発表された。移動日の2日は両チームとも主力が休養。両先発はそれぞれの本拠地で前日調整した。 敵地で3連敗し、後がなくなった中で地元に戻ってきた。広島は前日(1日)のサヨナラ負けのショックを振り払い、地元ファンと共に巻き返しを期す。JR広島駅では、到着したナインを励ます温かい声援が響いた。 「明日は勝って!」 「日本一頼むよ!」
新幹線乗り場に続くエスカレーターの下から、改札の外にかけて100メートルの列ができた。担当者は「こんなに多いと思わなかった」と急きょパーティションを準備。総勢30人で警備にあたった。同担当によると、昨年甲子園でリーグ優勝を決めた翌日に凱旋(がいせん)した時のような盛り上がりだったという。 ヤジや罵声は一切なし。そんな優しい鯉党のためにも…。逆転日本一に向け、ナインが思いを口々に語った。 今季限りで引退する新井は「ビジターでもすごくファンに来ていただいたけど、ホームでもすごい歓声を味方にして、明日の試合に臨みたい。まだまだかわいい後輩たちと戦っていたい。何打席あるか分からないけど、最後の最後まで思い切ってプレーしたい」と真剣なまなざしで語った。 丸は「(本拠地に戻って流れが)変わればいいですね」と話し、ファンへ「後押ししてほしい」と呼びかけた。前日には一時逆転となる2ランを放つなどシリーズ序盤の不振から脱出。「この期間は調子うんぬんじゃない。今まで自分がシーズン中からやってきたことを出せるように頑張るしかない」と静かに闘志を燃やした。 第5戦にプロ初の中4日で先発した大瀬良も大黒柱の心意気を示す。第7戦以降は中継ぎ待機する可能性もあり「もちろん準備します。気持ち的には、明日も投げるつもりです」と言い切った。本拠地で連勝し、日本シリーズ32年ぶりの第8戦へ。それが34年ぶりに日本一になる必要条件だ。
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