NHK、アレフに誤送信 住民取材の音声ファイル

社会
2018/11/2 20:54 (2018/11/2 21:49更新)
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NHK札幌放送局は2日、オウム真理教の後継団体主流派「アレフ」に関する取材で、住民インタビューの音声ファイルをダウンロードできるURLを、誤ってアレフに送信していたと発表した。インタビューには、身元が特定される可能性がある内容も含まれていた。実際にアレフ信者がダウンロードしたかどうかは不明という。

札幌市には、国内最大規模のアレフの拠点がある。NHK札幌放送局によると、同局のディレクターが1日午後5時ごろ、住民インタビュー6人分、約2時間半の音声の文字起こしを委託業者にメールで依頼した。音声ファイルをダウンロードできるURLを知らせたが、メールの宛先にアレフの広報担当者も含まれていた。その後、アレフ側とは連絡が取れていないという。

送信した直後、ディレクターが誤送信に気付いた。NHKは2日午前10時ごろ、音声ファイルをシステム上開けないようにする措置を取った。住民のうち、連絡先が分かる2人に謝罪したが、他の4人は連絡先が分からないという。

ファイルの送信には社内システムを原則使うことになっているが、ディレクターは一般向けのものを使っていた。NHK札幌放送局は「事実関係を詳しく調べた上で、厳正に対処する。報道現場での情報の取り扱いを一層厳格にし、再発防止に努める」とのコメントを出した。〔共同〕

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