言葉が与える印象 | 石元太一のブログ

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先日、

「プレイボーイ」(集英社)に

掲載されている

モーリー・ロバートソンの

連載記事を読んで知ったのだけど、

イスラム国が後藤健二さんを

殺害したと発表した直後の

安倍首相の

「テロリストには罪を償わせる」

という声明を

「ニューヨーク・タイムズ東京支局」は

マーティン・ファクラー東京支局長の

署名入り記事で

「安倍は復讐を誓う、平和主義から

離れようとしている」と掲載したそうだ。

この間ブログでも誤訳について書いたけどさ、

こうしたこと(わざとやっている

可能性も十分にあるが)から

何か大きな問題に発展する恐れも

あるだろうから勘弁して欲しいよな。

そうした記事が与える印象の

危険性というものについて、

以前、能町みね子さんが

「週刊文春」(文藝春秋)の自身の

連載で触れていたので、

少し抜粋させてもらいたいと思う。


「1月場所後に審判の批判をして

大いに責められ、しっかり謝罪もせずに

一気にバッシングの対象になった

白鵬ですが、またやらかした、と思いました。

優勝した3月場所後の会見の記事に、

『変化じゃない!皆さん相撲を勉強して』

(デイリースポーツ)

などと出ていたのです。」



だが、その時の会見の様子を

忠実に文字に起こすと、

「自分の中では変化じゃないような

感じがしますけどね」


「だから皆さんにはもう少し

相撲を勉強してもらいたいなあと

思うような感じがしますけどね」


というもので、それに対し

能町みね子さんは、

「『思うような感じ』。

なんて遠回しな言い方!

白鵬の言葉は二重三重にオブラートに

包んだ調子でした。

『勉強してもらいたい』という部分も

笑いながら少しジョークっぽく

言っている。

このまどろっこしい言い回しを

再現したのは、見たところ

スポニチの記事

『皆さんにもう少し相撲を

勉強してもらいたいなと

思うような感じです』だけ。

ほかの報道はほぼオブラートを

剥がした書き方でした。

白鵬について批判したい部分が

あるのも分かるし、

文章をある程度略さなきゃ

いけないのも分かるけど、

いや、これでは取材での

関係性もこじれますよ。

話し言葉はできるだけ

現場の雰囲気を再現したものに

工夫してほしいもんです」



と。

すごく納得です。

わたくしもそのように

思う様な感じがします。

確かに新聞などに記載する

数字を漢数字から洋数字に

変えたり、体言止めを多用したりと、

活字量を減らすのに

四苦八苦していることは

よく理解出来るが

(そう考えるとEXILEのメンバー名や

DAIGOさんなどはTV欄泣かせと言えよう)

読み手側の捉え方が大きく

変わってしまうほどの略し方は

ちょっとね。

そのことは俺の裁判の時にも感じたな。

「『あきらめねぇからな』と毒づいた」

「ドスの利いた声ですごんでみせた」


とそこだけを大きく取り上げていたけど、

正直それよりも取り上げるべきことが

あるんじゃないのか、

俺がそこまで言う理由については

一切触れないのかと疑問に思ったよ。

だって、裁判中に通信データの

改竄についてハッキリ指摘してんだぜ。

(控訴審では証拠上まずいと思ったのか

高裁も検察もしれっと認めている)

別に俺寄りの報道なんか

してくれなくてもいいから、

世間に対する問題提起の意味でも

真実は一体どうなんだと、

そこだけはしっかりと

報道してほしかったよ。

証拠の改竄・隠蔽なんてことが

まかり通ってしまったら、

誰でも有罪に出来てしまえるのだから。


それにしても白鵬関が

何かと素行面で取り上げられていたけど、

俺から言わせれば、表では一丁前のことを

言っているのに裏では隠れてコソコソ

不倫していたどこかの女将さんの方が

よっぽど行儀悪いなあと

思う様な感じがしますけどね。


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