東芝が、ラグビーのチーム運営から撤退する検討に入った。昨年12月に運営継続を表明したが、合理化徹底のため方針を転換した。バスケットボールに続き、運営費の負担が大きいラグビーも他社に運営権を譲る方向で調整する。野球も見直し対象となる可能性がある。複数の東芝関係者が明らかにした。
東芝のラグビー部はトップリーグで5度の優勝を誇る名門。2019年にW杯日本大会を控えるほか、東芝の社長、会長を歴任した岡村正名誉顧問が日本ラグビー協会の会長を務めており、撤退時期は20年以降とみられる。
岡村名誉顧問は共同通信の取材に対し「続けるべきだと思うが、現経営陣が判断することだ」と語った。外国人らを除き多くの選手が社員契約で雇用面の配慮が欠かせず、撤退には曲折も予想される。
東芝のラグビー部には日本代表のリーチ・マイケル主将らが所属する。野球部も多くのプロ野球選手を輩出している。プロのバスケットボールの運営権は7月にDeNAに譲った。