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【格闘技】

亀田和毅、ダル指導の多田トレーナーとタッグで肉体改造

2018年11月2日 紙面から

公開練習を終え兄の興毅氏(左)、多田久剛トレーナー(右)と並んでポーズをとる亀田和毅=東京・新宿のGENスポーツパレスで(七森祐也撮影)

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 ボクシングの亀田3兄弟の末弟で元WBOバンタム級王者の亀田和毅(27)=協栄=が1日、東京都内でWBCスーパーバンタム級暫定王座決定戦(12日、東京・後楽園ホール)へ向けたフィジカルトレーニングを公開。プロ野球・日本ハムなどでの指導経験がある多田久剛トレーナー(50)の下で7月から取り組んできた肉体改造の成果を見せ、世界2階級制覇へ向けたパワーアップをアピールした。

 試合の2週間前だが、すでに亀田和の体は仕上がっていた。背筋やスクワットなどフィジカルトレーニングをこなした後、上半身裸になると試合当日のような筋肉があらわれた。3カ月前から取り組んだ肉体改造の成果だ。

 亀田和は「重りを使った練習は初めて。スピードやテクニック、スタミナには自信があるので、残るのはパワーだった。体が変わってきて、スパーリングをしてもパワーがついたと実感できている。試合でどれだけ出せるか、自分でも楽しみ」と語った。これまで35勝(20KO)2敗とKO率が高いとは言えないタイプだったが、階級を上げるにあたってその弱点を克服した。

 指導する多田トレーナーは日ハム時代にダルビッシュ有らを指導し、その後は国立スポーツ科学センターにも勤務した。亀田和には9種目の筋力強化メニューに加えて体幹メニュー5種類という多彩なプログラムが用意された。その結果、わずか3カ月でスクワット、ベンチプレスともに負荷を20キロ増やせるまでにパワーアップしたという。

 自らも“多田トレ”を実践した長兄の亀田興毅・協栄ジムトレーナーは「俺がモルモットになって効果を実感したので和毅にすすめた。昔のオヤジ(史郎さん)の根性論と、最先端の科学トレーニングと。(映画ロッキー4の)ロッキーとドラゴの合体ですよ」と、ニンマリだ。

 試合まで10日以上あるにもかかわらず「リミットまであと2~3キロ」(和毅)と、体重調整も順調。3兄弟3人目の世界複数階級制覇へ向けて不安はない。 (藤本敏和)

 

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