(他のページで紹介済みのものが大部分ですが、重要な情報なので一箇所に集めました)
●本体を上下逆にして点火すると煤がついて火口がだめになる。
●火口のモコモコしている部分(触媒部)は触らない。火口が痛む。
●煤が出たり、揮発しにくい燃料(灯油など)を入れると、火口のほか綿もだめになる。
●燃焼中、早く暖かくしようとして火口に息を吹きかけると、逆に火口がだめになる。
●3Rプラチナム火口をマッチ・ライター点火すると、電熱線が損傷して以後電池着火できなくなる可能性あり。非常時以外はやらないこと。
●燃料に燃料用アルコールを使うと毒ガスが出て危険。人体に使うにはやめたほうがよい。(原材料がエタノール、IPAのものは使用可能だがすさまじく臭うのでやはりやめたほうがよい)
●誤った燃料を入れたときは、フタと火口をとり、クチを外に向けて野外で思い切り振り、中身を出す。
●カイロの燃料は可燃物。くれぐれも取り扱いは慎重に。こぼしたりすると着火の際引火の恐れもある。
●布団の中に入れておくと低温やけどをすることがある。本体をレンジでゆたぽんの中に入れておいたほうが安全。またはタオルでぐるぐる巻きにする。
●乳幼児、肢体障害者、老人、けが人が使うと低温やけどをしやすい。特に、寝床で使うと(上記のようにゆたぽんを併用しても)その他の人よりも低温やけどをしやすいので要注意。
●発熱中は、機械類(時計、携帯電話など)や電池と一緒にしない。
●ベンジンやホワイトガソリンは、他の容器に移し替えるだけで静電気が発生することがあり、最悪の場合、発火する。詰め替えは必ず火の気・可燃物のない野外で、アースをした状態で、さらにZippo缶のような金属製容器に移すようにする。特に室内での移し変えは、気化ガソリンが部屋にこもって大変に危険。(爆発的引火の可能性あり)
●カイロ燃料(ベンジン、ライターオイル、ホワイトガソリン)は、飛行機への持込は不可。預け入れ荷物としても乗せることはできない。カイロ本体もベンジンのにおいがすると没収される。この場合、綿をその場でかき出せば持ち込める。そして、旅行先で脱脂綿を買って詰める。燃料も旅行先でZippoオイル等を買うようにする。
●火気厳禁の場所・高酸素濃度の場所では使用不可(これは使い捨ても同じ)。最悪、焼死の恐れあり。
●燃料や気温によっては点火に失敗することがある。その場合、タンクを手で少し温めてから点火する。あるいは燃料にカイロ用ベンジンを少量混ぜる。
●3Rプラチナム、PEACOCK PLATINUM等電池着火モデルででジッポーオイル等ライター用オイルを使うと点火できないことがある。その場合、燃料にカイロ用ベンジンやホワイトガソリンを少量混ぜる。
●きちんと使おうとしたのに発熱しないときは、たいてい、火口の寿命。販売店かハクキンカイロ通販で購入する。
●あまり暖まらない,すぐ燃料切れになる等のトラブルは,燃料の不適合の可能性あり。ちゃんとしたカイロ用ベンジンかZippoオイルに変えてみる。
●急に外気に触れると立ち消えすることがある。これを防ぐには、タオルでぐるぐるに巻く、軍手を二重にして中に入れる、などの方法がある。初心者が、消えた、暖まらない、などと騒ぐのは、たいていこれが原因。ポケットから出したり入れたりしていると、すぐに立ち消えする。
きちんと使えば、南極大陸ぐらいの場所までなら使える(笑)。
●燃料を入れたら点火前にひっくり返してベンジンが出なくなるまで搾ること。燃料を入れすぎた状態で点火すると、点火に失敗したり、火口がだめになることがある。火口がベンジンでぬれた状態で点火しても火口がだめになる。
●綿の位置や量が悪いとうまく発熱しないことがある。綿の高さは、タンクのクチの下5mmになるようにする。
●旧型機はフタの穴が多く、高温になりすぎることがある。その場合、アルミテープでフタの一部をふさぐ。
火口以外のパーツの交換や代替部品については工夫編を参照。
●ハクキンカイロでは大正期以来のほとんど全モデルで現行3R用消耗パーツが使えるが、一部モデルは専用パーツしか使えない。気になるなら鑑定編でチェックするかハクキンカイロに問い合わせる。
例
BM→BM用パーツ
こはる→こはる用パーツ
PEACOCK#G(GIANT)→#G火口、#G用袋。ベンジンカップは3R用使用可。
PEACOCK#D(Deluxe)→#G火口、#S用袋。ベンジンカップは3R用使用可。
戦前スライド式モデル→火口のみこはる用。その他パーツは3R用。
1923(大正12)年出荷モデル→ハクキンカイロに直接問い合わせる。
●旧型機の一部は、3R火口がブカブカでつかないことがある。そのときは火口のフチを少しつぶすとつく。A火口対応編も参照。