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【芸能・社会】

ゴクミ「男はつらいよ」女優復帰 23年ぶり、山田監督が口説き落とす

2018年11月1日 紙面から

「くるまや」のセットで笑顔を見せる出演者ら=東京都世田谷区で(五十嵐文人撮影)

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 1996年に亡くなった渥美清さんの代表作で、22年ぶりの新作となるシリーズ50作目の映画「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」(仮題、来年12月27日公開)の製作発表が31日、撮影先の東京・成城の東宝スタジオで開かれた。

 山田洋次監督(87)や倍賞千恵子(77)、前田吟(74)・吉岡秀隆(48)のさくら一家と、歴代マドンナの浅丘ルリ子(78)、23年ぶりに女優に復帰する後藤久美子(44)、夏木マリ(66)ら豪華キャストが勢ぞろい。新作は車寅次郎のおいで作家になった満男(吉岡)と初恋の人でヨーロッパで暮らす泉(後藤)の再会を軸に描かれ、過去49作の渥美さんの名場面が随所に織り込まれる。

 10月20日に東京都内ロケでクランクイン。柴又帝釈天の参道にあった「くるまや」はカフェに生まれ変わったが、裏手の住居はそのままのセット。寅さんは今なお行方知れずという設定だ。

 さくら一家での撮影は48作目以来で23年ぶり。倍賞は「セットに入って動きだしたら年月のたったさくらになれた」、吉岡は「監督のひと言ひと言を道しるべに、寅さんを捜しに行く旅に出ている感じ」と感無量。

 芸能界入りした長女エレナ(21)と8月にバラエティー番組に出演し変わらぬ美しさを振りまいた後藤だが、会見出席は12年ぶり。42~45作に続き48作に出演後の翌96年にフランス人F1レーサーのジャン・アレジと“結婚”した。

 後藤の出演は山田監督の熱望で実現。「ジュネーブの自宅に監督から『君が必要だ』という手紙が届いて呼び出された」と経緯を明かし、23年ぶりの女優業復帰に「うれしくて光栄。ちょっとおいとまして戻ってきた感じ。当時のスタッフもいて、敬愛する渥美さんの思い出話をしながら撮影しています」と熱く語った。

◆浅丘「もう逃げないわ」

 シリーズで5作のマドンナは最多の浅丘。「リリー」は寅さんの永遠の恋人で、現在はジャズ喫茶を経営している設定で登場する。「(寅さんに求婚されたら)もう逃げないわよって言います。14歳でのデビューから63年目だけど、リリーは一番好きな役。それだけ好きなんでもっともっと出たい。山田さんはこれでおしまいって言っていたけど私、次回作まで待ってるわ」と意気込んだ。

 

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