【サッカー】鹿島のゴジラだ! 小田、初ゴールがV弾2018年11月1日 紙面から
◇J1第31節 鹿島1-0C大阪鹿島が後半7分にDF小田逸稀(いつき、20)のJリーグ初得点で奪ったリードを守り、C大阪を1-0で下した。鹿島は3試合ぶりの勝利で勝ち点を49とし、暫定3位に浮上。週末のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦に弾みをつけた。 “鹿島のゴジラ”のうれしいプロ初ゴールが、チームを暫定3位に押し上げる貴重な勝ち点3をもたらした。後半7分、DF小田がMF永木の左CKを頭で合わせて決勝点。顔を紅潮させた松井秀喜さん似の20歳は「暴れたいくらいの気持ちだった」と振り返った。 リーグ戦5試合目の出場だった。中2日でACL決勝第1戦を迎えることもあり、24日に韓国・水原で行われた同準決勝水原三星戦からDF昌子、GK権純泰(クォン・スンテ)を除く先発9人を入れ替えた。リーグ初先発の22歳のFW山口、リーグ初出場の21歳のMF久保田らと先発のピッチに立った。 「オレらでやってやるぞ、と若手同士で言っていた。いつも(試合に出られず)悔しい思いをしてきた。それが出せたと思います」と小田は言う。 層の厚い鹿島。レベルの高いチーム内競争がある。「紅白戦の方が難しいし厳しい。1対1でボールは取れないし、抜けない」。小田自身、得意だったヘディングシュートはプロ入り後、壁に当たった。FW鈴木らと競ることで「相手より高く飛んで滞空時間を長くする」という極意をつかんだ。それがこの日のゴールに結びつけた。 公式戦は直近5試合未勝利、4試合10失点と安定感を欠いて迎えた一戦だった。その中で、若手が攻守に発憤し、6試合ぶりの勝利と、5試合ぶりの完封。DF昌子は「この勝利は本当にデカい。若い選手が勝ちたい姿勢を見せてくれた」。若手がつけた勢いに乗って、唯一手にしていないACLのタイトル奪取へ臨む。 (鈴木創太)
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