排カム流用計画 |
BPエンジンは排気側のカムを吸気側に流用することができます。排気カムなので、略して「排カム」です(笑)。 ロードスター仲間にそそのかされて(笑)、最近ちょっとカム交換に興味があります。 しかもラッキーなことにカムを手に入れてしまったのです。それはBPエンジンの排気側カム、略して排カムです(笑)。作用角は250度、リフト量は当然ノーマルです。圧縮比ノーマルの私のエンジンであれば、このくらいのカムで高回転をもっと気持ちよく回せるのではないかという期待があります。 |
左が排気側のカム(作用角250°)で、右が吸気側のカム(作用角233°)です。排気側カムと吸気側カムではノックピンの位置が違うために、吸気側に250°の排気カムをポン付けする事はできません。また、クランクアングルセンサーを切断する必要もあります。切断はそれ程苦労しないと思うのですが、問題はバルブタイミングです。まずはノーマルのバルタイを見ていくことで考えてみます。 |
ノーマルのカムプロフィールは、以下に示すとおりです。 バルブオーバーラップは19°です。高回転重視にするならば、In側のバルタイを進めて、もう少しオーバーラップを増やしてみたい所です。しかしオーバーラップ40°の某氏は、アイドリングの安定にとても苦労しています。さまざまな参考資料をもとに考えてみると、低回転の落ち込みをなるべく最小限にとどめて、高回転を気持ちよくするにはオーバーラップ30°位が妥当みたいです。 もう少しバルタイを詳しく考えてみる 幸いなことに,BPエンジンのクランクアングルセンサーは排気カムに付いているので,吸気カムの交換の場合には点火時期が狂うことがありません。B6は吸気側のカムにクラセンが付いているので,この辺はBPの方が有利ですね。 排気側をいじることなくオーバーラップを30度にするには,排気バルブが閉じるのが14°ATDCですから,吸気バルブが16°BTDCに開くようにします。つまり吸気バルブが開くのをクランク角で11度早くする必要があります。 目標とするバルブタイミングが決定したので,調整の方法を考えてみます。この方法は、Fire Roadster!を参考にさせていただきました。排気カムを吸気側にそのままつけて,吸気カムと排気カムがまったく同じ動作をすると仮定します。排気バルブが開くのはBBDC56度で、吸気バルブはBTDC16度に開かせるようにします。56度+90度+(90度-16度)=220度、吸気バルブが排気バルブが開くよりも遅れればよいのですね。 今回、バルタイ調整にはカムスプロケットの歯をタイミングベルトとずらしていくことで調整をするつもりです。なのでクランク角ではなく、カムの角度で考える必要があります。カムの角度はクランク角の半分なので110度遅らせる必要があります。さらにバルブの挟み角の50°も加えて160°遅らせると目的のバルタイになるはずです。 ノーマルのカムスプロケットは,46枚の歯があります。これをひとコマずらすと, もう一つのバルタイ調整知識 |