手作りのプレゼントを手渡す児童=幸町
ホッとニュース
来年3月で閉校する新竪町小の6年生は30日、校下の高齢者宅を訪問し、手作りの小物入れをプレゼントした。一人暮らしのお年寄りの見守りや地域交流を目的に始まった取り組みは6年目を迎えたが、今年で最後となる可能性が大きい。児童は地域への感謝の思いを込めた作品と手紙を手渡し、元気に冬を越せるよう笑顔を届けた。
今年は75歳以上の一人暮らしと80歳以上の夫婦の計64軒が対象で、2日に5、6年生が紙バンドで小物入れを制作した。「インフルエンザに気を付けてください」などと健康を気遣う手紙を同封し、9日から訪問を始め、30日で全ての高齢者宅に届け終えた。
同小の恒例行事となっている訪問活動は、新竪町校下社会福祉協議会の有志らでつくる「新竪そくさいネット」が企画、協力している。協議会によると、来年度以降の活動は白紙で、砺田和史会長は「多くの高齢者にとって、児童との触れ合いが毎年の楽しみになっている。続けていける策を考えたい」と話した。