安田さん日記“拷問”様子も、拘束した武装勢力の正体は
安田さんの証言や日記などから武装勢力の正体は明らかになるのでしょうか?ジャーナリスト安田純平さんの3年4か月にわたる拘束について、国家公安委員長が「真相究明をするよう警察を指導したい」と述べました。
25日、無事に帰国した安田純平さん。安田さんはシリアで活動する反政府勢力の旧・ヌスラ戦線に拘束されていたという情報もありますが、詳しいことは分かっていません。いったい、どの武装勢力が安田さんを拘束していたのでしょうか。日本の捜査当局も・・・
「関係国、関係機関と連携して、情報収集、真相究明に努めるよう、警察を指導してまいりたい」(山本順三国家公安委員長)
山本国家公安委員長は、シリアで拘束された経緯など真相を明らかにすることの重要性を強調しました。
安田さんが拘束中に書いた日記。そこには拘束の実態を知る手がかりがあります。
「ヨーグルト少量、ご飯 しょぼい」(10月23日 17:45)
「また拷問する様子」「パンとたたく音 『ああ~』とうめく声」(10月23日 23:45)
「せめてTVよこせ」(10月23日)
拘束当初はテレビを見ることができたという安田さん。このため、アメリカのトランプ大統領誕生についてはリアルタイムで知ることができたと言います。しかし、その後、テレビを見られなくなった結果・・・
「『平成』が来年終わるのを知っていますか?」(記者)
「ええっ!知らなかった。驚きました」(安田さん)
安田さんはまた、拘束されていた施設にはエジプト人やパキスタン人など数百人単位の収容者がいたのではないかと話していますが、武装集団の正体については分からないといいます。
Q.何の集団か名乗っていたか?
「名乗らないです。彼らはずっとヌスラ戦線であることを否定していた」(安田純平さん)
今後、警視庁が安田さんから事情を聴くとみられます。