篠田昭新潟市長は30日の定例記者会見で、バス高速輸送システム(BRT)の導入から3年で市内のバス利用者数が140万人増えたと発表した。郊外から市中心部へのアクセスが悪いなどの批判があるBRTの導入効果を強調した。
同市長によると、市内のバスの年間利用者数は3年前に1900万人台に落ち込んだが、「BRTの導入で増加に転じ、2000万人台を回復した」という。BRTについて市民から「乗り継ぎや乗り換えが大変だ」「市は利用者の声を聞いているのか」といった声が出ていることについて「感情的な意見が多い」と指摘した。
BRTを巡っては28日投開票の市長選では各候補が「廃止」などの公約を掲げ、「大幅見直し」を訴える中原八一氏が当選した。
中原氏は30日、新潟市役所を訪れ篠田氏と会談した。11月18日の市長就任までの業務の引き継ぎや花角英世県知事との連携について話し合ったという。