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水曜インタビュー劇場(お帰り~公演):「全国のホステルに泊まり放題」が広がれば、どんな人が増えるのか (1/7)

» 2018年10月31日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

 日本のホステル(相部屋のある宿泊施設)界で、ちょっとした異変が起きていることをご存じだろうか。

 「学生のころに海外で使ったことがあるなあ。バックパッカーがよく利用するところでしょ」と思われたかもしれないが、施設のスペックや利用者が大きく変わったわけではない。パスを購入すれば、「今日と明日は東京で泊まって、来週は北海道で泊ろうかな」といった感じで、全国9カ所のホステルで泊まることができるのだ(宿泊できるのはドミトリールームのみ)。いや、正確に言うと、部屋が空いている限り、1年中宿泊することができるのだ。

浅草橋駅から徒歩10分ほどのところにホステル「Little Japan」がある

 このサービスを提供しているのは、ホステルを運営している株式会社Little Japan(東京・浅草橋)。利用するには、まずホステルパスを購入しなければいけない。パスには、金・土を除いた曜日を予約できるタイプと、いつでも予約できるタイプの2種類がある。鉄道やバスの定期券と同じように有効期間によって、1カ月当たりの金額が違う。

 例えば、金・土を除いた曜日を予約できるタイプで、有効期間1年間の料金は18万円(いずれも税込)、1カ月当たり1万5000円になる。1泊2450円の部屋に6日泊ればトントン、7日泊まれば十分に元を取ることができるのだ。

一度に予約できるのは2泊までだが、チェックインするとまた予約できる

 月額制で使い放題――。サブスクリプションはクルマ、音楽、ファッションなどの領域で広がっているが、Little Japanはなぜ「全国のホステル」に目をつけたのか。泊まり放題となると、利用者は「二拠点生活」「旅のような暮らし」といった感じで、ワクワクするような言葉が浮かんでくるが、実際のところはどうなのか。Little Japanの柚木理雄CEOに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

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