普段使っているコンピュータで、ウイルス/マルウェアなどの悪意のある不正なプログラムが侵入するのを防ぐには、ウイルス対策ソフトウェアを利用するのが一般的です。例えばWindows 10なら標準装備のWindows Defenderにまず頼ることになるでしょう。
ただ、ウイルス対策ソフトウェアも完璧ではなく、そのリアルタイム検索機能をすり抜けて不正なプログラムが侵入する可能性はゼロではありません。
一方、Windows OS版Google Chrome(以下、Chromeと略)自身にも、不正なプログラムを検索・削除する機能が標準で備わっています。例えばChromeを使っていて以下のような症状が現れた場合には、Chromeの不正プログラム検索機能によって正常な状態に戻せる可能性があります。
Chromeさえ起動していれば、その不正プログラム検索機能はすぐに実行できます。またChrome自体と同じく、料金はかかりません。使い方も簡単です。上記のように不審な症状を感じたら、まずはChromeで不正なプログラムを探してみても損はないでしょう。本稿ではWindows OS環境を対象として、その手順を説明します。
Chromeでマルウェアなどの不正なプログラム(ソフトウェア)を探すには、まずChromeの画面右上隅のメニューボタンをクリックして、開いたメニューの[設定]をクリックします。
設定画面が表示されたら、[詳細設定]-「リセットとクリーンアップ」枠-[パソコンのクリーンアップ]とクリックしていき、[有害なソフトウェアを探して削除します]の[検索]ボタンをクリックします。
もし不正なプログラムが見つかったことが上記画面に表示されたら、画面の指示に従って、その不正なプログラムを削除します。このとき、関連するChromeの設定項目が初期化されることがあるので、設定画面(chrome://settings/)をよく確認しましょう。
また拡張機能の設定画面(chrome://extensions/)で、検索後に無効化された拡張機能があれば、見つかった不正なプログラムに由来する問題がその拡張機能で生じている可能性があります。削除するか再び有効化するかよく検討すべきでしょう。
Chromeの不正プログラム検索機能はあくまでもChromeを正常化するためのソフトウェアツールであり、従来のウイルス対策ソフトウェアを置き換えるわけではありません。実際、Chromeのキャッシュなどが保存されているフォルダにわざとウイルスのファイルを複数配置した後、Chromeに検索させてみましたが、「有害なソフトウェアは見つかりませんでした」と表示されました。一方、Windows Defenderのリアルタイム検索や手動検索では、すぐに発見されました。
ウイルス対策ソフトウェアとChromeの不正プログラム検索機能は併用していくのがよいでしょう。
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