オレンジキャップのAEDレスキュー【4】
2008年6月30日 更新
*第4回放送*
異物除去と止血法
たとえば食事中に食べ物が喉につまるなど息ができなくなる状態の時どうしたらよいのでしょう?
お年よりや小さなお子さんが喉に食べ物をつかえさせると言った事故を耳に聞くことがあると思います。
そんな時、そばにいる人が適切な処置をすることで死亡が防げます。
大切なことは、窒息を予防することが大切です。
お年寄りや乳児などの食事は小さく刻むようにして食べさせることが大切です。
★傷病者に反応(意識)がある場合
●傷病者が咳をすることが可能であれば咳をできるだけつづけさせます。咳ができれば異物の除去にもっとも効果的です。
■腹部突き上げ法
●腕を後ろから抱えるように回します。
●片手で握りこぶしを作り、その親指側を傷病者のへそより上でみぞおちより下に当てます。
●その上をもう一方の手で握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
■背部叩打法
●手の付け根で健康骨の間を力強く何度も連続してたたきます。
◎妊婦や乳児に対して腹部突き上げ法は行ってはいけません。背部叩打法のみを行います。
◎腹部突き上げ法と背部叩打法が実施可能な状況でどちらか一方を行っても効果が無い場合はもう一方を試みます。
止血法
人間の体の中には体重1kg当たり80mlの血液があるといわれています。
体内の20%の血液が急速に失うと出血性ショックという状態になります。
また30%を失うと生命に危険を及ぼすとされています。
出血時の止血法として止血部位を直接圧迫する直接圧迫法があります。
■直接圧迫止血法
●きれいなガーゼやハンカチ、タオルなどを重ねて傷口に当て、その上を手で圧迫します。
●止血の手当てを行うときは、感染防止のため血液に直接触れないように、できるだけビニール手袋やビニール袋を使用します。