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トッテツの証人

2007年5月27日 更新

廃線となって久しく「トッテツ」と呼ばれて親しまれた栃尾鐡道を良く知る多川さんにお話をお聞きしました

2007.5.11 みつけドットコム ライブ放送に出演!
廃線となって久しく、「トッテツ」と呼ばれて親しまれた栃尾鐡道を良く知る多川さんに、トッテツの懐かしい映像とともに、お話しをお聞きしました。
当日放送のもようがビデオ再生でご覧になれます。
左の画像をクリックして下さい。

5月11日のライブ放送VTR
■多川昌敏さんの紹介(プロフィール)
1953年(昭和28年)栃尾鐡道株式会社に入社。
昭和35年まで上見附駅に勤務。駅手、駅務係などを経て10年余り車掌を務めた。
昭和50年(1975年)、トッテツの廃線後はバスの運転手となり、 平成10年退社(越後交通株式会社)。
見附市南本町にお住まい。
現役時代から写真を撮ったり、鉄道グッツを集めたりするのは好きなほうで、自宅には書棚から戸袋、屋根裏まで、栃尾鐡道に関する膨大な資料が保存されており、ただ多いだけでなく、解説がつけられたり見事に整理され、そのまま資料館が開けるほどである。 トッテツに興味を持つ人が訪れると、次から次へと資料を見せてくれ、丁寧に説明してくれる。「出来るだけ多くの人に知ってもらいてえがぁ。やっぱりトッテツが好きんがぁ」
トッテツを知り尽くし愛し続ける多川さん。
その心の中では今でも電車が走り続けている。

■トッテツの歴史・・・栃尾鐵道(越後交通栃尾線)全長26.5km Since 1915
■トッテツの歴史
栃尾鐡道(越後交通 栃尾線)Since 1915
全長26.5km TOCHIO TETSUDO
明治42年(1909年)国会で「軽便鉄道法」が通過し、翌年発布となり、私設鉄道設立が容易となった。
大正2年(1913年)長岡の石油事業家が東山油田と長岡市内の製油所を結ぶ「浦瀬鉄道」の計画を発表。計画を知った栃尾の有志は、栃尾までの路線延長を要請し、長尾鉄道株式会社(翌年、栃尾鐡道に名称変更)が設立された。
大正4(1915)年2月14日、浦瀬-栃尾間17.6km開通、 上見附駅(現在の双葉町) が設置、各停留所も設置された。
大正8(1919)年には見附の業界・市民からの強い要望により、上見附駅が移転し町部へ引き込まれた。(線路延長) スイッチバック方式
大正5(1916)年、長岡~下長岡(1.4km)開通(国鉄と接続)
大正13(1924)年、長岡~悠久山(2.8km)開通
大正14(1925)年、地方鉄道初のガソリン気動車採用
昭和2(1927)年、栃尾鐡道悠久山プール竣工
昭和11(1936)年、旅客の全面気動車化
昭和15(1940)年、刈谷田川橋梁新設工事完成
(長岡空襲で本社・社宅・四郎丸駅・貨車2両焼失)
昭和23(1948)年、 電化工事完成
昭和31(1956)年、最後の蒸気機関車廃車
  「栃尾電鉄株式会社」に変更 (TTK→TDK)
昭和35(1960)年、 長岡鉄道・中越自動車と合併し、
  「 越後交通株式会社」(EKK)として発足(越後交通栃尾線)
昭和38(1963)年、三八豪雪に見舞われる(自衛隊出動)
昭和40(1965)年、上見附駅舎完成

昭和48(1973)年、長岡~悠久山 、上見附~栃尾間廃止
昭和50(1975)年、長岡~上見附間廃止

■トッテツの特徴 (愛称=マッチ箱)
■トッテツの特徴 (マッチ箱)
●軌間762ミリの狭軌鉄道
 国鉄の1067ミリよりずいぶん狭い
●平地では珍しいスイッチバック方式
 線路延長し上見附駅を移転したため
 (刈谷田川の鉄橋を2度渡る)
●全国初のガソリン気動車を導入(大正13年)
 スピード輸送が可能になった
●自社による車両改良や製造(モハ209)
 モハ209・・・馬力があり、除雪車としても
         活躍した
 モハ212・・・ヨーロピアンスタイル
●最新システムのいち早い導入・・・昭和35(1960)年
  悠久山~上見附間にCTC(中央制御装置)導入

■こんなこともあったっけ!(エピソード)
■こんなこともあったっけ!(エピソード)
●乗客が降りて押さないと上れない
 (上北谷~楡原 勾配1000分の17)
●長岡駅で乗り遅れても、走れば隣の袋町駅で乗車できた。
 袋町駅は多客で、時速は 30kmほどだった。
●速度メーターが無く、運転士は懐中時計で、50mの電柱と電柱の
  通過時間で速度に換算し走っていた。
●蒸気機関車から出た火の粉で茅葺屋根の民家が火災に
 なったことがある(耳取、明晶)
●一日2回通過する貨物列車が農作業する人の時計代わり
  だった(椿沢付近)

■トッテツの路線


■懐かしいアルバム
懐かしいアルバム
★記号の意味  モハ・・・モーター(動力)のついた客車  
        ホハ・・・動力がなく牽引される客車
        クハ・・・動力がなく引っ張られる客車だが、運転席もありスピード制御もでき、
             通常は「モハ」と組み合わされて運転される。
        デキ・・・ 電気機関車
        「ハの記号」は、イ、ロ、ハの3番目の文字で3等を表す
<レポート by 柳瀬>
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