朝晩の冷え込みが厳しくなり、ドアを開ける手がかじかむ季節。そんな、真冬のクルマのお悩みといえば、お出かけ前のフロントガラスの凍結が挙げられますが、じつはその他の部分も凍結の可能性があることをご存じですか? 今回は、窓以外の箇所の「凍結対策」をご紹介します。
ドアの凍結
冬の雨天時や降雪時など、ドアの内側が濡れたままでの長時間駐車はドア凍結の原因に。いったん凍結するとドアを開けるのは難しく、無理にこじ開けようとするとドアノブや車体を破損する危険性もあるので、事前にしっかりと対策しておきたいところです。ドアが濡れた際には必ず水気を拭き取り、さらにドア周辺に凍結防止剤を塗っておくのも効果的です。
軽油の凍結
燃費の良さとパワフルさが自慢のディーゼル車。そのエンジンの燃料となる軽油には種類があり、凍結温度(使用限界温度)が高い順に「特1号」、「1号」、「2号」、「3号」、「特3号」と5つに分けられています。例えば、冬の関東では2号、真冬の寒冷地では最も凍結温度の低い特3号といったように季節や地域によって扱う軽油は異なり、その土地に合った軽油を給油する必要があります。
関東で給油して寒冷地を訪れた場合、走行中はエンジンが暖まっているため軽油が凍結しなくても、長時間駐車したら凍結してクルマが動かなくなってしまった……なんてトラブルも。寒冷地にお出かけする際は最低限の給油にとどめておき、目的地に着いたら現地の軽油をすみやかに給油するようにしましょう。
ウォッシャー液の凍結
また、悪天候時の視界の確保に欠かせない「ウインドウォッシャー液」にもご用心。特に寒冷地でのドライブでは、フロントガラスに噴射した瞬間に凍り付いたり、タンク内で凍結してしまう場合があります。冬場は凍結を防ぐためにウォッシャー液の濃度を高めに調節し、量はタンクの半分を下回らないようにしましょう。寒冷地に長期滞在する際は、補充用のウォッシャー液を用意しておくとさらに安心です。カー用品店では凍結に強いタイプのものも販売されているので、気になる方は試してみては?
ちなみにフロントガラスの凍結は、前日から専用カバーをかけて防いでおくか、解氷剤の使用なども有効。今回ご紹介したポイントを踏まえて、ぜひ凍結対策をしてくださいね。