2018年10月31日 02:05
Appleは30日(米国時間)、ニューヨークで新製品発表会を開催し、「iPad Pro」の新モデルを発表した。
Wi-Fiモデルの税別価格は、11インチの64GBモデルが89,800円、256GBモデルが106,800円、512GBモデルが128,800円、1TBモデルが172,800円。12.9インチの64GBモデルが111,800円、256GBモデルが128,800円、512GBモデルが150,800円、1TBモデルが194,800円となっている。
Wi-Fi+Cellularモデルの税別価格は順に、11インチモデルが106,800円、123,800円、145,800円、189,800円、12.9インチモデルが128,800円、145,800円、167,800円、211,800円、
外観の最大の特徴はスリムベゼル化によるコンパクト化で、指紋センサーつきホームボタンを取り払い、Face IDによる認証に変更し、操作をiPhone Xと同じジェスチャとすることで実現。11インチモデルは従来の10.5インチモデルと同じフットプリント、12.9インチモデルは従来から25%小型化した。
スタイラスペン「Apple Pencil」は第2世代に進化。1面欠けた円柱形となり、本体に磁力で着脱できるようになるとともに、装着時に無接点充電されるようになった。加えて、ツールの切り替えをペンのダブルタップで行なえるようになった。なお、第2世代Apple Pencilの税別国内価格は14,500円となっている。
Face IDは「すべてのタブレットおよびコンピュータのなかでもっとも安全な顔認証」としており、縦持ちでも横持ちでもシームレスに解除が行なえるという。
搭載されるプロセッサは7nm製造プロセスの「A12X Bionic」で、100億トランジスタを集積。CPUは高性能コアが4基、省電力コアが4基の構成となっている。シングルコア性能は従来(A10X Fusion)より35%、マルチコア性能は従来より90%も高速化し、「市場にある92%のモバイルノートより高速」としている。
また、GPUもAppleが独自開発した7コアのもので、性能はA10Xの2倍を達成。初代iPadと比較してじつにグラフィックス性能が1,000倍になったとしており、据え置きゲームコンソール並みの高度なグラフィックスをタブレット実現したとしている。
発表会では、バスケットボールゲーム「NBA2K」における高度なグラフィクス処理を60fpsで行なえる点や、2019年に登場予定のiPad版Photoshopが、複数のレイヤーを含むPSDファイルを編集していても、きわめてスムーズに動作する様子が披露された。
A12X Bionicは深層学習処理を高速に行なうNeural Engineも搭載し、1秒間に5兆回もの処理が行なえる。このほか、イメージシグナルプロセッサ、深度エンジン、HEVCデコーダ/エンコーダ、ビデオプロセッサ、ストレージコントローラ、オーディオサブシステムなども内包している。
新iPad Proではついに従来のLightning端子が廃止され、USB Type-Cとなった。これにより外部ディスプレイを含むさまざまな周辺機器と接続可能になった。さらに、iPhoneなどへのリバースチャージング機能も搭載された。
オプションとして新たに「Smart Keyboard Folio」も用意。磁力で2段階のチルトが可能となっているのが特徴。日本国内での税別価格は12.9インチ用が22,800円、11インチ用が19,800円。
ディスプレイ解像度は、11インチが2,388×1,668ドット、12.9インチが2,732×2,048ドットで、いずれもProMotionテクノロジーやDCI-P3広色域対応を謳う「Liquid Retina」となっている。背面には1,200万画素/F1.8のカメラも備える。
インターフェイスはIEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、デジタルコンパス、iBeaconMicroロケーション、ジャイロ、加速度、気圧、環境光。
本体サイズおよび重量は、11インチモデルが178.5×247.6×5.9mm(幅×奥行き×高さ)/468g、12.9インチモデルが214.9×280.6×5.9mm(同)/631g(Wi-Fiモデル)/633g(Wi-Fi+Cellularモデル)。