2018年10月30日

「グリンピース」ないし「ドンパッパ」の競技レギュレーションについて

こんな記事を読みました。


私これ、何の話をしているのか瞬時に分かったんですが、周囲の反応を見ていると結構「え、これなんのこと?」みたいな人もいた模様。皆さん分かりましたか?

ここで「グリンピース」と言われているのは、別に環境保護団体の話ではなく、ジャンケンのルールを応用した手遊びです。地域によっては「ドンパッパ」とか「ドンセッセ」とか言いまして、ルールにも若干の地域差があります。

私が把握している「グリンピース」の遊び方は次のようなものです。


1.「グリンピース!」と言いながら、ジャンケンに基づいたグー、チョキ、パーの手を出す。

2.あいこになった場合は再度「グリンピース!」をやり直す。

3.どちらかが勝った場合、勝った側が、勝った手に基づいて特定の発声をしながら次の手を出す。

その発声は、「今出した手」と「次に出す手」の二パートに分かれる。次のようなものである。

「今出した手」がグーであった場合:「ぐりんぐりん」
「今出した手」がチョキであった場合:「ちょりんちょりん」
「今出した手」がパーであった場合:「ぱりんぱりん」

「次に出す手」がグーである場合:「ぐりん!」
「次に出す手」がチョキである場合:「ちょりん!」
「次に出す手」がパーである場合:「ぱりん!」

例としては、「ぐりんぐりん、ぱりん!」といった発声になる。この時、「ぱりん!」のタイミングでパーを出す。相手も同じタイミングで、グー、チョキ、パーのいずれかを出す。

4.どちらかが勝った場合、3を繰り返す。

5.あいこになった場合、あいこになったことが分かった瞬間に、「どん!」と発声する。

6.この発声が速かった方がゲームに勝利する。


要はこれ、基本的には「あいこになった瞬間の反応の速さを競う反射神経ゲーム」なのです。「ぐりん」「ちょりん」「ぱりん」のところはこれまた地域によって色んなバリエーションがありまして、古めかしい言い方だと「軍艦、沈没、破裂」とか「軍艦、朝鮮、ハワイ」なんてのもあった筈です。おそらく、かなり昔から存在する手遊びなのでしょう。

どうでしょう?皆さん、似たような手遊び、やったことありませんか?

ところで、増田はこのゲームで「自分より強い人に会ったことがない」と豪語しています。

奇遇ですね。私もなんです。


〇競技としての「グリンピース」を考える

そもそもこのゲーム、ちょっとルールを読めば分かって頂けると思うんですが、基本的に「相手にジャンケンを勝たせるゲーム」「相手の次の手を読むゲーム」なんです。意外と高度なんです。

つまり、ジャンケンの発声は「勝った側」が行うことになっているので、負けた側は「あいこになる瞬間」だけに集中していれば良い。余計な発声をしないで済む分ゲームに有利なんですね。なので、「可能な限り相手に勝たせる」「相手の次の手を読み、相手が勝った時、次にあいこにするように立ち回る」ということがゲームの基本となります。

私も増田とは同年代でして、正直もうすぐ40になろうかという年代の人間がじゃんけん系ゲームの強さ自慢をするのってどうなの?と思わざるを得ないところではあるのですが、私はグリンピースの10本勝負で、今まで負け越したことがありません

子ども同士、子ども相手の時には当然のことながら、大人相手でも負け越したことがありません。言ってみればグリンピースガチ勢です。

ただ、勿論ガチ勢はガチ勢とぶつかって初めて格付けすることが出来る訳で、お前は今までガチ勢同士で戦ったことがあるのか?と言われれば、正直首を縦には振れません。私が今まで戦ってきた相手は、子ども、あるいはグリンピースそのものにあまり習熟していない大人であって、井の中の蛙、と言われれば反論する術を持ちません。確かに私は井の中の蛙かも知れない。しかし、その蛙が歴戦王ドドガマルではない、という保証も誰にも出来ない訳です。

正直、このグリンピースって遊び滅茶苦茶熱い上に場所もとらない道具も要らない、実に素晴らしい競技だと思いまして、出来ることならガチ勢同士の天下一武道会でも実施したいところなんですが、唯一問題があります。これ、ちゃんと勝負するとしたらジャッジが必要なんです。
ジャッジは、以下のことを判断しなくてはいけません。

・ジャンケンがあいこになったかどうかの判定、その瞬間の把握
・「どん!」という発声が起きた時、どちらが速かったかの判断
・その他、不測の事態への対応

これ、熟練者同士だと「どん!」という発声も相当拮抗することが予想され、ジャッジの技量にもそれなりのものが必要とされるでしょう。B.Bの鷹の目ではありませんが、公平な判定を下せるジャッジは必ず必要です。

そこから考えると、「ガチグリンピース統一競技レギュレーション」としては以下のようなものが提案出来ます。

・競技のルール自体は上記1~6のものを用いる
・競技は10本先取とする
・競技は対戦者2名、ジャッジ1名の3名で実施する
・ジャッジは、一回のグリンピース勝負ごとに勝者を判定する
・ジャッジが勝敗を判定出来なかった場合、その勝負は無効とし、再度その勝負をやり直す
・明確に発声を行わなかった場合、行わなかったものの敗北と見なす
・その他、全ての判定はジャッジに従う


こんな感じでいかがでしょうか。ガチグリンピース対戦、ワンチャンあるのでは?

これを読んで、多くの皆さんがグリンピースのガチ対戦に開眼してくださることを祈念します。ガチ勢が十分に集まったら、最強グリンピースチャンピオンを決める機会も訪れることでしょう。みんなグリンピれ。そして俺を打ち負かす程に強くなれ。

今日書きたいことはそれくらいです。
posted by しんざき at 16:40 | Comment(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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