北陸電力は29日、携帯電話事業者や少ない消費電力で広域通信のできる無線技術「LPWA」の事業者向けに、基地局設置場所を賃貸するサービスを11月から始めると発表した。既存設備の貸し出しを収益拡大に結びつけたいとしている。
北陸電が所有する建物の屋上や約9200基の送電鉄塔、約60万本の電柱などの設備が対象。電気事業に支障をきたさない範囲で、携帯電話事業者らが無線アンテナなどを設置する場所として貸し出し、通信インフラ構築や通信利用環境の向上に役立てる。
事業者との窓口は、子会社の北陸通信ネットワークが担い、手続きや保守点検の代行業務なども行う。